「ここまで、〝今〟を予見していたとは‼️」ゼイリブ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
ここまで、〝今〟を予見していたとは‼️
多様な視点でありながら、どなたのレビューからも〝これは必見〟という匂いがプンプンしていたので、本日初見。
ビックリです‼️
当時のレーガン大統領下の政治状況に対するメッセージを意図したものかもしれませんが、むしろ、今現在の状況のほうがより予見されていると感じました。
①いわゆるエスタブリッシュメント(体制側に属する人…政治家、富裕層、官僚組織で相応の決定権限を有する人など)と被支配者層とのあらゆる面での格差
②グローバリズムに基づくサプライチェーンも含めたネットワークシステムの影響の大きさ
③SNSが既に生活の一部、或いは個人のアイデンティティの一部になっている
②と③はかなり重複するので明確に分けられないかもしれませんが、このネットワークシステムは活用する人間側とネットワーク側の支配・被支配の関係性が曖昧というかどっちがどっちかもう分からなくなっているし、そもそも支配云々の関係自体既に成り立たない。
水や電気は無いと不便だし時には生死に直結します。
ネットは生死に直結することはあまり考えられないのに(緊急時の連絡手段となっているものは除く)、使えない時の不安は大きく、人によっては心の拠り所を失うほどの影響があります。
ネットワークシステムというのは、支配している主体が特定できないので、誰かひとりを倒すとか何かひとつを破壊すれば変えられる、ということはできません。
デス・スターを爆発させるほうがよほど簡単です。
この映画のラストは、ネットワーク支配の実態を可視化することと、被支配者側の人間に覚醒を促すことが、今できる精一杯のことだと教えてくれているようです。
コメントする