「Do you hate normal people? Sometimes.今に続く21世紀アメコミ映画の先駆け的作品」X-メン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Do you hate normal people? Sometimes.今に続く21世紀アメコミ映画の先駆け的作品
今に続くX-Menシリーズの第一弾にして21世紀のマーベルアメコミ映画の先駆けとなった、ある意味記念碑的作品です。自身もゲイ(というかバイセクシャル)であるブライアン・シンガー監督が超能力を持って生まれてきたX-MENというマイノリティーをアクションを交えながら描いています。
やー、今観ると出ている人が若い若い。ヒュー・ジャックマンやハル・ベリーはもちろん当時18歳だったアンナ・パキンはまだどこかしら幼さが残っています。お爺ちゃんキャラなサー・イアン・マッケラン、パトリック・スチュワートも若く観えます。そして何よりファムケ・ヤンセン!何故かずっと「綺麗なオバサン」なイメージ(失礼!)だったのですが、この頃ってまだ若かったんですね。
一作目という事もあり人物紹介が必要な為アクションシーンは意外と少な目です。それでも能力を使ったバトルは楽しいですね。単なるアクションとせず作品の中にマイノリティーの視点のセリフを含んでいるのはブライアン・シンガーのこだわりだったのでしょう。冒頭マグニートが能力に目覚めるシーンの撮り方はさすがセンスがあります。
メインのストーリーラインはウルヴァリンとローグのお話です。原作ではチビのオッサンというキャラ設定だったウルヴァリンを長身でカッコいいヒュー・ジャックマンが演じるという事には賛否両論あったようですが、今となってはウルヴァリンは彼以外考えられないですね。また、原作コミックではX-MENのリーダーなのに映画では全然活躍しない印象があったサイクロップスも、この作品では最後にマグニートを止めたりとまだ活躍しています。
ここから始まったともいえるアメコミ映画の隆盛を知る上でも、アメコミ映画好きな方にはマストな作品ではないでしょうか?
再観賞メモ
2020/7/29