劇場公開日 1989年12月16日

「【多くの人は”嘘”をつくことで、心に歪が生じる。4人の男女の心象の変遷が面白く描かれた作品。】」セックスと嘘とビデオテープ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【多くの人は”嘘”をつくことで、心に歪が生じる。4人の男女の心象の変遷が面白く描かれた作品。】

2021年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■感想
 ・アンは、セラピストに”セックスに興味が持てない”と言う。オーガニズムも経験したことがないという。

 ・アンの夫、ジョンはそんな妻の態度もあってか、アンの妹シンシアと密かに関係を持っている。

 ・シンシアは姉に対し”嘘”をついている罪悪感を抱えている。

 ・そんな閉塞感溢れる状況の中、ジョンの且つての級友グラハムが9年振りにやって来る。グラハムは自らをインポテンツだ、と語り、密かに集めている多数の女性のセックスについて語るビデオテープを所有している・・。その存在を知ったアンは・・。

<難解ではあるが、たった4人の心情の移ろいが、面白い作品。
 アンは、グラハムのインタビューに対し、何を語ったのか・・。独り、推測するのも良いかもしれない・・。
 後年のソダーバーグ作品とは、風合が異なるアーティスティックな作品でもある。>

NOBU