「企画がひどすぎる」サンダーバード うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
企画がひどすぎる
この時期、映画はCG全盛で、その表現力の進化は目覚ましいものがあった。「スターウォーズ」がCGで製作され、世界観の拡張に一役買ったりしたものだ。今となっては、それすらも通過点だったと思えるほどに、映画の表現力は飛躍的に進化していると思えるが、そのあだ花として、このような大失敗としか思えないひどい企画の映画が常に存在する。
「サンダーバード」と言えば、人形劇とは思えないほどのこだわりの映像。特に重量感あふれるメカニックの描写は、本物をしのぐほどの迫力を生み出し、軽快な音楽や国際救助隊という設定も素晴らしかった。SFアクションの映像史に、確実に貢献したテレビシリーズの傑作だった。
それを映画化しようというのだから、ちゃんと考えてほしかった。
「何を残し、何を変えるか」
それを間違えれば、こんなひどい映画が出来上がってしまう。
ついでに言うなら、メインキャストをV6のメンバーでまとめて吹き替えるという暴挙も、今となっては彼らの黒歴史だろう。
2018.6.12
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