戦場のピアニストのレビュー・感想・評価
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一方的な視線は危険じゃないだろうか?
この映画はフィクションの戦争映画では無く、『自伝的な映画』だと触れ込みで、
かなり危険な映画だと感じたのを覚えています。
これがギャンブル狂やスーパースターの自伝映画ならいざしらずテーマは『戦争』です。
戦争を知らない世代は映像や文献、先代から伝え聞きでしか戦争を思い浮かべることが出来ません。
それを『これは自伝です!だから全て事実です!』という印象を与えるのはかなり危険なんじゃないかと感じたわけです。
例えば戦争でひどい目にあった人物が話を誇張して伝えたら下の世代はそれが真実か嘘か知りようがありません。
しかし、ひどい目にあったという人に対して『おい!その話は本当なのか!?』等と問いただすのは人としてブレーキをかけてしまうでしょう。
何が言いたいかというと、本当に戦争の事を伝えたいのならば被害にあった人物の自伝と侵略軍の前線にいた人物の自伝を照らし合わせながら作るべきだったのでは?
と考えました。
この映画は戦争の描写や狂気を描いてはいるんだと思いますが、全てが真実だと鵜呑みするのは映画の中に描かれているナチス軍と同じ『盲目的に信じてしまう人間』になりかねない危険な映画だと思います。
実在の人物ユダヤ人のピアニスト、シュピルマンの物語と共にロマン・ポ...
運命とは気まぐれで無慈悲
地味やけど良
やっと観られた
実話ならではの重みが有ります。 フィクションであれは、家族のその後...
素朴でしかし安定感のあるストーリー。
ホロコーストを語った名作!
1939年9月1日、ドイツ軍がポーランドに侵攻して第二次世界大戦が始まった。ポーランド人は大量虐殺され、同時にユダヤ人もホロコーストの悲惨な目にあう。映画ではユダヤ人ピアニストの主人公シュピルマンがドイツ軍から逃げながら生き延びる様が描かれている。隠れ家を爆撃されたり、自身も銃撃されたりしながらも屋根裏にひとり隠れて過ごす。けれどもドイツ軍の将校に見つかってしまい、そこでシュピルマンは将校の前でピアノを弾くが・・果して彼の運命は!あらすじは以上だが、これはネタバレか!?関係ないが最近「夜と霧」という本を読んだ。ユダヤ人の当時の苦しみは想像を絶する。映画は2002年の作品だが、昨年戦後70年ということで再び放映されたらしい。主人公の弾くメロディが悲しくも美しく胸を打つ。実話から・・
ピアニスト
邦題もこれならいいなって思った。
少し長めの映画だったけど、飽きることがなく真剣に見入ってしまった。自伝だったというのは後から知ったけど、それならしょうがない。ナチスドイツがどれだけ酷いものだったかは誰でも知っているけれど、ポーランドとの関わりは収容所があること以外あまり知られてなかったかもしれない。安心して暮らせない。常に銃声が聞こえる。こんな中身を潜めて住んでいたピアニスト。最初は家族みんなで生き延びようと思ってたけど、途中でバラバラに。そしてピアニストとして有名だったから、逃がしてもらえた。運が良かった。家族のことを考えても、ここではもう自分が生き延びるだけで精一杯。そんな様子が見えた。友人にも助けてもらって運が良かったと思う。そして一番好きだったシーンは、大尉とのシーン。若くて強い大尉。最初見たとき危ないって思ったけど心優しい人だった。やっぱり戦争が嫌いな軍人もいる。最後捕まってピアニストが大尉を助けることができたらいいのにとは思った。けれどなかなかそうもいかない。実話だし。
大尉役の俳優さん。どこかで見たことあると思ったらアベンジャーズのヒドラでした。笑
前半の目を背けたくなる程の卑劣な描写と、後半の主人公の孤独、どちら...
次世代に残すべき映画
主人公を助けたドイツ兵は、ドイツ軍がもう負けるとわかっているから、...
ピアノの音色が心に滲みます
2015年、戦後70週年を記念してデジタルリマスター版が公開されたので行ってみました。10年以上前の作品ですが、実は、初見。最初の公開の時は、見逃していたんですよねぇ。
シュピルマンがピアノ演奏をしている最中にドイツ軍のポーランド侵攻が開始されるシーンから映画は始まります。このシーン、ピアノを引いている手のアップからそのままパンアップして、演奏しているシュピルマンの姿を捉えています。この作品では、シュピルマンをエイドリアン・ブロディが演じているのですが、ということは、エイドリアン・ブロディはピアノの練習をしたということですよね。その証拠に、エンドロールで、エイドリアン・ブロディのピアノトレーナーの名前もクレジットされていました。彼、元々、ピアノが引けるんですかね?そうで無いとしたら、かなり練習したのかと思います。
第二次大戦のポーランド戦を巡る様々な出来事が描かれています。ワルシャワ・ゲットー蜂起、ワルシャワ蜂起。シュピルマンは、ワルシャワ・ゲットー蜂起の時には既にゲットーから脱出していて、ゲットーの外からその戦いを見ていたわけですが、その心境はいかばかりか。
それと、ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉。彼のその後は、Wikipediaなどに詳しいけど、気の毒だね。
ポスターから、廃墟の中でシュピルマンが演奏するシーンを想像していましたが、そう言うシーンはありませんでした(シュピルマンとホーゼンフェルト大尉の出会うシーンはそれに近いですが)。でも、そんなシーンが無くても十分。って言うか、私が不勉強なだけでした。
ピアノの演奏がキレイなだけに、戦争の悲惨さが余計に心に滲みました。
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