「迫害の描写が凄まじい。」戦場のピアニスト きゃなさんの映画レビュー(感想・評価)
迫害の描写が凄まじい。
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ナチスが行ったユダヤ人の迫害、ホロコーストがどれだけ酷い事かは知識としては知っていたが、この映画の凄まじい描写を観る前と観てからでは、やはり心に残るものが違う。
車椅子のおじいちゃんをベランダから落とす所とか目に焼き付いて、離れない。
あまりの酷さに、途中から観るのをやめたいくらい辛かった。
人を物のように扱う所業。人の命を軽んじたこの時代を教訓にしていかなくてはいけないのに、今でも世界では戦争が起きていて、人は人を殺さないと生きていけないのかと思うと、本当に悲しくなる。戦争の無い世の中は本当に来るんだろうか。
シュピルマンがなんとしてでも生き延びて、戦争が終わる事への期待を持ち続けた事、そしてそれが身を結び、その後のピアニストとしての人生へ繋げたことがとても感慨深かった。死んでしまったらそれで全て終わりだ。シュピルマンさんの長男の方は日本にお住まいだそうで、綱渡りでもシュピルマンさんが生き延びた事で、こうして未来へと繋げている事は素晴らしいと思う。
芸は身を助けるとは良く言うけど、本当だなぁと思った。
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