ティアーズ・オブ・ザ・サンのレビュー・感想・評価
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戦争映画というよりもアクション映画
生死がかかった緊張と、人間を物とも思わないような非道に対するいたたまれない感情に胸を締め付けられる紛争アクション。
リアリティという点では他の戦争作品に比べると少し劣り、アクションがメインの映画。
しかし二転三転する展開と迫りくる追手の恐怖が手に汗握ります。
そしてブルース演じる鬼上官の心境を描くドラマ性も感じられる作品でもありました。
人類は変わらないのか
ナイジェリアでクーデターが起き、虐殺が始まる。
アメリカ特殊部隊の主人公(ブルース・ウィルス)は、現地にいるアメリカ国籍の女性(モニカ・ベルッチ)の救出を命じられる。
チームを率いた主人公は惨状を目の当たりにし・・・。
救出劇は面白いのだが、殺し合いは昔も今も変わらない感じで、落ち込んでしまう。
重たい雰囲気の戦争映画
戦争映画の傑作「プライベート・ライアン」によく似たプロットなんですが、どうしてこうテイストが違ってしまうのか。
本来のミッションからすると、簡単に遂行できたようなことでも、人間として、目の前で起きている不条理を見過ごすことができない。というジレンマを余すことなく描いてあります。
女医が出ていなければ、本当に男臭い映画で、興行的にも不振だったのでしょう。
確かに考えさせられるテーマですが、日本人にはあまりピンとこない話です。
政情不安定な地域にボランティアで行く人たちは、どこの国にもいるのでしょう。
それを守ってあげるのは国家の責任なのかもしれませんが、日本では「自己責任」で片付けられ、一人を救出するのに、部隊を振り向ける発想はないでしょう。
「患者たちを見捨てて帰れない。」などというヒロイズムはただのわがままにしか思えません。
結果として、多くの命を危険に晒しているのですから。
とても重いテーマで、ラストも何となく感動の気持ちに包まれますが、何ひとつ解決していません。
世界で起きている、リアルな問題に、胸を痛め、考えさせられる映画でした。
2014.6.19
命令違反はいだだけない。
軍人である以上、上命下服は絶対の原則でしょう。そこを外してしまっては、いけないのではないかと。結局リーナ医師の救出には成功したものの、部下数人に犠牲者を出してしまったのは、その命令違反の結果に他ならないのですから。
ヒューマニズムのために命令に背いた…というのは「カッコイイ」のかも知れませんが、そのヒューマニズムも、ずいぶんと安っぽいなぁと思ってしまいます。評論子は。
百歩譲っても、最初にヘリを離陸させたときに、いっぱいの員数を収容していれば、結末とそう違わない員数の難民も難なく救助できていたのではないでしょうか。
『ルワンダの涙』の国連軍現地部隊指揮官・デロン大尉(ドミニク・ホルヴィッツ)のような選択の方が、評論子は、軍人としてのウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)が執るべき方針だったのだろうと思います。
重かったが、
もっと早よ助けてあげようよ…
指揮官の苦悩
見方は様々あると思うが
米国の好感度アップ
凄惨なシーンが含まれるため一部修正しての放送。それでもなかなかの内...
民兵になってしまった経緯
ブルースウィリス主演の戦争アクション。軍の命令は絶対だし、隊長だし...
ブルースウィリス主演の戦争アクション。軍の命令は絶対だし、隊長だしで一度は女医のリーナを騙してまで任務遂行する。が、虐殺シーンを見て命令違反して難民も助けることにした。8人の精鋭部隊と女医と28人の難民で国境を目指して歩く。困難な救出ミッションをこなす部隊。
アクションが凄いのだが人間ドラマとしても感動する。
ブルースウィリスの魅力満点です。
ナイジェリア紛争をベースに、ジェノサイドの危険にされされた現地住民を、米軍特殊部隊が助け出すストーリー。
ブルースウィリス主演のミリタリーアクション。事前にある論評で「アメリカ正義のプロパガンダ」と言った趣旨の論評を見ていたので、少し色眼鏡で見てしまいました。
実際に鑑賞した結果ですが、それ程違和感は感じませんでした。ハリウッド映画が海外での撮影をするのですから、アメリカ人が正義の味方を演じるのは致し方ない話で、それはどの国の映画でも一緒でしょう。
ブルースウィリスは格好良く、アクションシーンも迫力があり、反乱軍が追尾する理由もしっかりと押さえていて、楽しめる作品でした。
あえて言えば、ブルースウィリス演じる主人公の責任でしょうか?現地人を助ける為とはいえ、命令を無視した行動の結果として隊員を死に至らしめているわけで、英雄で終わらせていけないように思えます。
後、クライマックスからエンディングの流れも少しあっけない印象で、その分評価を下げました。
最後に、ジェノサイドの惨たらしさについて。ニュース等を見る限り、これは誇張や創作などでなく本当にあったことなのでしょう。人間の持つ残虐性に恐怖を覚えてなりません。
痛快な戦闘でおしてくるものだとばかり
シリアスでえげつない表現が多く、アクション要素を期待して見るとゲンナリするかもしれない。ブルース主演だから痛快な戦闘でおしてくるものだとばかり。
設定は、ブルース率いる部隊がアルジェリア紛争の地で危険にさらされている女性医師の救出指令を遂行する、という内容。あっさりミッション完了となりそうなところ、女性医師が現地人を置いていけないとダダをこねだす。これに男気ブルースがしぶしぶ応えてしまうことで、さらなる危険が。
マッチポンプ全開です。女性医師のダダのせいで修羅場と化し、しかも相手は現政府軍?で内政干渉という。わからずやの上官が救援をしぶり泥沼。
完成度もあるし見応えは十分。ただ、設定とテーマに凝って悲劇性を煽る表現をあからさまにするのは、マイナス。
かなり面白かった
ダイハード5かと思った
2003年アメリカ映画。118分。2011年28本目の作品。職場の知人から借りた作品で、ブルース・ウィリス主演の戦争映画。
内容は:
1,アメリカ特殊部隊のリーダーは、内戦下のナイジェリアの村で奉仕活動をしているアメリカ人2人を救出しろと命じられる。
2,ナイジェリア奥地に入った特殊部隊は、そこでナイジェリア軍による残虐な殺戮を目の当たりにする。
3,アメリカ人だけを救出しろとの命令だったが、リーダーは村人全員を亡命させようとする。
なかなかシリアスな内容で時事性もあったにも関わらず何故か説得力がない作品、といった感じでしょうか。ブルース・ウィリスにどれだけ感情移入できるかが、本作を観るポイントだと思います。
これまでアメリカのために自分の心を犠牲にしてきたウィリスは、村で医療奉仕をするアメリカ人女性にメロメロになったのか、それまでの主張を一転、いきなり善のヒーローになる。この心境の変化が脈絡なく起きたので、個人的にはここで興ざめといった感じ。
戦闘シーンにもこれといった見せ場がなく、結局、何をしたかったのか分からない作品でした。
どこかでおきてるかも・・・
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