「余計なことをすると死ぬな。」ティアーズ・オブ・ザ・サン カル―ステ・ガルベンキヤンさんの映画レビュー(感想・評価)
余計なことをすると死ぬな。
この「映画.com」での解説では、「映画の舞台はアルジェリア」とあるが正しくは「ナイジェリア」。お詫びして訂正して欲しい。
ブルースウィルス扮するウォーターズ大尉の他、7人のネイビーシールズ(特殊部隊)が、紛争地帯のナイジェリアにいるアメリカ人女医を助ける任務を受ける。
女医はマトリックスなどで有名なモニカ・ベルッチでさすがの美しさ。しかし、自分一人が逃げるのをこばみ、村人たち約30人を一緒に連れていこうとするところは、戦争の現実を知らないお嬢様か?w
おまけに虐殺を見たウォーターズ大尉が村人たちを一緒に救おうとするが、村人の中に肉親を人質に取られた黒人がいて、発信器を持ってた。で、想像以上に敵が追ってくるスピードが速く、かつ正確に追ってくる。
発信器を持った黒人を突き止めたが、敵の足は速い。それを食い止めるため、ウォーターズ大尉の部下が待ち伏せして爆弾で大半の敵を倒すが、敵はすぐにそれ以上の兵士を補充して追って来るのだった。理由は、全員、殺害されたはずの大統領一家のうち、唯一、生き残った息子が避難民の中におり敵は彼を殺そうと必死になっていたからだった。
村人たちも銃を手に取り、敵と交戦するが多勢に無勢。ネイビーシールズは次々と殺されていく。もちろん、ブルースウィルス扮するウォーターズ大尉は傷つくが無事。
で、それまでウォーターズ大尉が要請していた空軍の援軍がやってきて、たぶん、ナパーム弾で敵を一網打尽。カメルーンとの国境で足止めを食らっていた大統領の息子や女医たちやウォーターズ大尉たちも大尉の上官の大佐が持ってきた書類のおかげでカメルーンに入ることができたのだった。また、殺されたウォーターズ大尉の部下の遺体も回収でき、一件落着。
ただ、女医だけを救っていれば、貴重なネイビーシールズが何人も死ぬことは無く、村人たちも戦闘で何人も死んでいるのでトータルで見ればマイナスではないか。
おまけに女医はことあるごとに「(村人たちを)見捨てていけない!」「いや~~~!!!」などとウォーターズ大尉に逆らい、手を焼かせる。もし、敵がやってきて女医が捕まったら強姦されることが分かっていなのだろうか?戦争の現実を知らずに、単なる人助けでナイジェリアまで行く気が知れない。それと、アフリカではエボラ出血熱、デング熱など伝染病がうじょうじょしているのに、村のオペ室でさえない部屋で外科手術をして助かるのだろうか?と思った。
まぁ、戦闘シーンは迫力があるからそこは良かった。