「ウォルター・ヒル監督の男を描くうまさの原型がわかる」ストリートファイター(1975) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ウォルター・ヒル監督の男を描くうまさの原型がわかる
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
ブロンソンは相変わらず力はあるけれど寡黙でやさぐれた男っぽさを出している。だが自分は彼のマネージャー役のジェームズ・コバーンが人間臭くてひきつけられた。その日暮らしの興行の交渉をして借金までして危ない橋を渡り、一山当てれば博打に女にとすぐに楽しみに繰り出す。借金も博打も常習犯のようだ。挙句の果てにヤクザ者に追い込みをかけられてしまい、ブロンソンに泣きつくというだらしなさが逆に魅力を感じる。この綱渡り的人生の情けなさもある意味で男らしさかな。ウォルター・ヒルの最初の監督作品らしいが、その後の彼の男くさい映画の原型がここでわかるという意味でも面白い。
コメントする