スキャナーズのレビュー・感想・評価
全4件を表示
えー…と、何だっけあれ、あの頭バーンなるやつ。
で通じるほどのインパクト、掴みはOKな古典的超能力対決映画。
頭バーンの目玉ポーンである。
人が力を駆使してコンピューターに侵入する強引過ぎ展開は、まんまCG無き時代の創作パワーを象徴している様だ。
人類の叡智が突然変異を生み、隠蔽しようとする者、利用しようと企む者、そしてその被害者がいる構図は、いつの時代も変わらない。
そして登場人物は皆、常に何か暗い表情をしていて、幸福について一考する様子がまるでない。
これはスクリーンの中のディストピアか、現代の予言か、英雄が現れたと思ったら大炎上、悪党は綺麗な顔をして中身は別だと自称する。
本当に?
この手のジャンルを拓いた先駆的話題作
今ではマーベルやDCコミックスなどのCG、VFXを駆使したど派手なエスパーものが溢れているので今観なおすとショボイかも知れないが、当時のレベルを考慮すれば頭ボカンや特殊メイクを駆使した顔芸だけでコワキモさを見事に演出、この手のジャンルを拓いた先駆的話題作でした。
一応、敵役とされるレベック(マイケルアイアンサイド)はカナダのジャックニコルソンの異名を持つ俳優さんだそう、納得ですね。
人どころかコンピューターまで意のままに操れるスキャナーズの超能力、荒唐無稽かと思うものの、本人たちにも人並みの悩みがあったり、原因が世界を震撼させたサリドマイド薬禍を想起させるなどよく練られている。
黒幕はエスパーを人間兵器に仕立てようとする製薬会社と思ったら血脈の争いに収束するので悪を倒すヒーローもののような爽快感は薄いですが奇抜な展開で愉しめました。
手下は普通の人達
スキャナーVSスキャナーの構図はラストの兄弟対決のみで基本は超能力の無いヤツらが銃で攻撃してスキャナーが力を発揮せずに死亡!?
頭が爆発するシーンは一回のみで全編を通しても派手な場面よりか地味な雰囲気。
主人公の闘う理由もイマイチ解らず博士も何もせずに殺されるショボい結末!?
全4件を表示