「才能を感じる作品。」姿三四郎 気取ろう軒さんの映画レビュー(感想・評価)
才能を感じる作品。
カメラワークと構図の面白さだけでも十分に才能を感じさせる。その上、スローモーションや早送りなど当時まだ使われていなかった表現も含んでいる。俳優の起用も的確。もしも新人がこの作品を作ったら「あっ」と驚くだろう。そして1943年にみんなあっと驚いたのだ。
・・・物語としては原作のほうが面白いので脚本はとくに褒められない。まぁ原作どおりと言っていいだろう。
白黒写真が美しいですね。私は写真が趣味なので分かるが、現像の技術が素晴らしい。フィルムでしか出ない味ですね。多分、現在の職人では再現できないでしょう。フィルムが滅び行きつつあるのはとても残念です。
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