ニュースの天才のレビュー・感想・評価
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嘘をつくことの恐ろしさ
一度嘘をつくと、その上塗りをしないといけなくなる。私にも心当たりはあるが、規模が違う。スティーブが追い詰められているところは、胸が苦しくなった。かなり病的である。人に笑われてなんぼという領域に、私も早く到達したい。嘘は、身を滅ぼすこともあるのだ。でも、スティーブの場合は、嘘で人気を得ていたところもあるのだろう。
光悦の穴についても、勉強になった。
視聴者に分かりやすく
大きく、教室で生徒への講義、そこで話される、主人公の過去の話で進められるが、その構成であるがために途中、何度も疑問が浮かんだ。
教室のシーンがなんのために必要なのか、考えれば考えるほど分からない。
これも実話なの?
生徒への説明は、真実でないことを記事に書いていたことも話していたのか?
生徒へ講義したのはいつ?
進んでいるうちに、この教室のオチはどのようにつけるのか楽しみにもなったが、想像する以上のものはなかった。
拍手のシーンは少し感動したが、唐突感もあり、その前に気持ちをもっと盛り上げてほしかった。
実話を元にした映画というのをエンディングで知ったが、最初からそれを知っていたら見方が変わったかもしれない。
主人公の狼狽ぶりは、やり過ぎ。それに同情する職場仲間もありえない。
大人がこんな反応するかなという気持ちが先に出て、感情移入は微塵もしなかった。
こんな人が現実にいるので困ります。
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 70
人当たりもよく実績も上げて有能だと思われている。しかし自分の欲望のためには嘘をつくことに全く良心の呵責を感じない人。嘘がばれても最後まで自分の身だけが可愛くて哀れで、自己弁護することに余念がない。本当は自分が加害者であって他人に迷惑をかけたことは気にならないが、最後まで自分で自分を可哀想な被害者として扱い続ける。嘘をついたことにではなく、自分の立場が悪くなったことに対してだけに苦しむ。
本当にあった話を基にした映画。そんな主人公の演技は上手で、最初は有能でいい人に見えた。でもだからこそ騙されてしまう。長い目で見ればこんな人はいずれ悪事がばれてしまい相手にされなくなるのだが、それでも短期的には成功することも多いし、その間ずっと周囲に迷惑をかけ続ける。今回のように報道機関に勤めていればその影響も大きいでしょう。こんなつまらない人物のために、周囲や世間は振り回されてしまう。
困ったことに実生活でこんな人に時々出会ってしまうので、映画の中の彼の上司の不幸に同情してしまいます。どこにでも自分のためにこうやって社会に迷惑をかける人がいるというのが問題です。
ニュースの捏造過程を描くというよりは...
記事の巧みな捏造の過程を描くというよりは、記事には表れにくいけれどもちろん書き手やその周囲が有している人間性が描かれた作品でした。
作品の始まりと終わりに同じフレーズで語られる主人公のニュースを伝える事に対する思い、あれはこの作品を観る時の一つの受け止め方を示してくれました。
展開を重視するのであれば、主人公がどのようにして記事の捏造を始めるに至ったのかなどを描くべきでしょうが、作品中ではそれは触れられていません。
ただここで描かれているのは人間が好きであり、そして寂しさを抱えている主人公ステファン• グラスの姿。
記者としての回想シーンと並行して行われる教室で講義を行っている場面では、その寂しさそして多くの人に好かれていたいという彼の欲望を表したものではないかと感じました。
ここでは彼が記事の捏造に対してどのような思いを抱いていたのかは描かれておらず、それは苦しみや罪悪感ではないかもしれません。
それを感じるためにもできれば彼の自伝『The Fabulist』にも手をのばしてみたいと思います。
ヘイデン・クリステンセンのナイーブで繊細な演技がすばらしい。
TVでヘイデン・クリステンセン主役ってだけで観たのだけども、
まず、まず。ライトサーベルをペンに持ち替えて
記事を捏造する人気雑誌記者を演じています
さすがに10年前の作品ではマスコミを取り巻くトレンドは今とは
大きく変わってしまって現在と比べて明らかに画に古臭さを感じて
しまい感情移入がしづらい。
ただ、人気記者が自分の名声を守る為に次に記事を
捏造してゆく。
日本のマスコミもいまや正常な状況ではない。
でっち上げ、インターネットの内容鵜呑みにして掲載、
スポンサーからの圧力で事実が伏せられる・・。
案外、映画と同じ事も起きてますよね。
日本のマスコミは政治家の様に中々自分達の
非を認めないですけど・・・。
元々実話を題材にしていますが、スティーブン・グラスは事実完全に悪意をもって記事捏造したのだけど、この映画では主人公の苦悩が描かれており、好意的な描き方をしている。
ヘイデン・クリステンセン演じる記者の精神状況が壊れてゆく様をとってもうまく描かれており、まさに一見の価値あり。
彼のファンならば、これだけでも観るべきだと思います。
なぜ彼がダース・ベイダ役に選ばれたのか?
きっとあなたは知る事になる。
ストーリーや音楽、映画としての完成度はいまいちですが
彼のこの作品での演技はすばらしいです、ヘイデン・クリステンセンの演技がいまいちだって人はぜひ観てほしいね。
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