「見所は、ラジオの実況、ウィリアム・H・メイシー!上手すぎる」シービスケット kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
見所は、ラジオの実況、ウィリアム・H・メイシー!上手すぎる
中盤まで淡々と進むストーリー、3人の挫折した男たちが1頭の馬を中心に出会い・・・というストーリーなのだが、イマイチのめり込めなかった。これは挫折感を表現し切れていないからであると思われる。挫折を味わっていたのは全米の25%の人たちである!ということしか印象に残ってない。映像は美しく、時には当時のモノトーン写真を織り交ぜて芸術性を高めてはいるのだが、どん底に落ちた男を映像化するにはもっと工夫が必要だと思われる。シービスケットがレースに出るようになってからは、映画も盛り上がるわけだが、普通のサクセスストーリーとしてしか見れなかった。
ジョッキー同士がレース中に会話するのは「うそだろ・・・」と思いながらも、いい伏線になっていた。荒馬とケンカするトビーマグワイアを見比べるシーンも好きだ。また、貧乏人のための馬だという件も好きなところ。しかしこれは、連勝し続けるとオッズが下がり貧乏人向けではなくなるような気も・・・
【2004年映画館にて】
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