「競走馬の奇跡が素直に感動を呼ぶ」シービスケット Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
競走馬の奇跡が素直に感動を呼ぶ
1930年代に活躍し人気を集めた一頭の小さな競走馬の奇跡の物語。馬主と調教師と騎手の三人の生い立ちをカットバックさせてトビー・マグワイアと名馬シービスケットの出合いを描き、後半は競馬シーンを素晴らしい編集とカメラワークで観るものを惹きつける。その他画面作りの点では優れたシーンが多い。但しカットバックのテクニックは低い。主人公の父母のその後が省略された物足りなさも残る。
それより、世界恐慌後の停滞した社会がこのシービスケットを希望の糧として欲していた時代の雰囲気があり、その点は丁寧に描かれている。
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