劇場公開日 1959年

「いつ観ても、何度観ても、恐ろしく面白い」十二人の怒れる男 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0いつ観ても、何度観ても、恐ろしく面白い

2024年4月2日
PCから投稿

制約の中出来上がった物語
だから余分な仕掛けはない。

少年は父親殺しで裁かれる。
12人の陪審員の評決次第では死刑となる。
人種差別、育った環境への差別、
暑い、早く帰りたい、個人的な気分、
そんな理由で「有罪」は決まっていた。

ただ、ひとりを除いては…

11対1と圧倒的不利な状況。
狭い室内での激論を交わす。
ひとり、またひとり、無罪に変わる。
それが心をグイグイ引きつける。

それぞれの名前は知らなくていい。
それぞれの身の上話はほとんど無い。
評決が出れば二度と会わない男たち。
終わりは何とも言えない気持ちになる。

実にシンプル

星組