「議論というアクション‼️」十二人の怒れる男 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
議論というアクション‼️
十二人の陪審員が一人の少年の有罪か無罪かをめぐって、白熱の議論を行なう。十一人が有罪に投票する中で、残る一人が無罪を投じる・・・1時間35分の間、十二人の男たちの議論だけで物語が進むのですが、なんでこんなに面白いんでしょう⁉️一分の隙もない構成と素晴らしい脚本、俳優たちの演技力、そしてほぼ陪審員室の中だけという密室劇的シチュエーションで、大長編以上の満足感を観る者に与えてくれますよね‼️ヘンリー・フォンダ扮する8番陪審員が有罪証拠の一つ一つを吟味、そのハンドリングはまるでシャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、はたまた金田一耕助‼️そして陪審員室を殺人現場に見立てて、被告の行動を再現するところはまるでミステリー映画みたいでゾクゾクさせられます‼️そして繰り広げられるセリフの応酬は、まるでアクション映画のような痛快さです‼️ヘンリー・フォンダはもちろん、特に最後まで折れないリー・J・コッブ、冷静に論理でフォンダに応酬するE・G・マーシャルの2人の演技が圧巻で素晴らしかったです‼️私はこの映画を観るまではデモクラシーというのは多数決なのかなと思っていたのですが、本当は少数派の意見に耳を傾けることであるという事を教えてくれた大切な映画です‼️
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