「☆☆☆★★(1回目) ☆☆☆★★★(2回目) 《注意》かなり偏った...」パフューム ある人殺しの物語 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★(1回目) ☆☆☆★★★(2回目) 《注意》かなり偏った...
☆☆☆★★(1回目)
☆☆☆★★★(2回目)
《注意》かなり偏った考え方をしています。
外国映画。特にヨーロッパ系の作品を観た時に、極まれにですが「これって、キリスト復活を願って製作されているのでは?」…と、思う事が度々有る。
…等とほざいたところで、キリスト教に関しては全く無知なのですが(-_-;)
この作品では、単なる連続殺人鬼の男の話で在りながらも、終盤で処刑されそうになる刹那。それまでに創り上げた渾身の香水の香りにより、多くの民衆が彼にひれ伏す。
更には彼がその香水の香りを一振りすると、全員が【愛と平和】の世界に包まれる。
そして産まれた土地で在るパリへと戻り、自ら飢えた民衆の餌となり消えゆく。
その瞬間にこそ彼は、人々の信仰の対象として記憶に残って行く存在となる…とばかりに。
思えばこの監督は、処女作の『マリアの受難』での強烈なグロ描写で世間を驚かせたが。その辺りは本編でのパリ編のグロさと対比して観ると面白い。
大体《マリアの受難》と謳っている時点で、キリスト教との因果関係が内包しているのは明白じゃあないのかなあ〜?…と。
『ヘブン』での効果的な俯瞰撮影では、まるで神の視点の様に見え素晴らしかった。
今回、久しぶりに『パフューム…』を観直した訳ですが。その2本が奇妙に混然一体となった快作になっている気がしました。いずれは再評価されて然るべき作品なのでは?と思います。
初見 丸の内ピカデリー
2019年4月6日 シネマブルースタジオ
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