「受難のみに特化した稀有な問題作」パッション(2004) カメさんの映画レビュー(感想・評価)
受難のみに特化した稀有な問題作
個人評価:3.9
イエスへの凄惨な拷問場面は、まさに目を背けたくなる壮絶な表現だ。反ユダヤ主義的にも捉えられ、まさに物議を呼ぶ問題作といえる。
しかしながら、受難を偽りなく描く事は、その痛み苦しみの描写こそが、重要で大事であったと感じる。この痛みと引き換えに、人間の罪を洗い流したいというイエスの愛が伝わってくる。その拷問が残酷であればある程に。
まさに受難のみに特化した稀有な問題作だ。
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