「誰もが持っているであろう差別」ジャングル・フィーバー 旅人さんの映画レビュー(感想・評価)
誰もが持っているであろう差別
黒人と白人の恋愛。
表向きは人種による差別などなくなったのだろうが、それぞれの間にはそれぞれの偏見が残っている。
さらに、白人の間にも黒人の間にも、それぞれさまざまな偏見がある。
これらの偏見は薄まることはあっても、決してなくなることはないのだろう。
肌の色による差別と偏見をテーマに作られているのだが、いまいち焦点がぼやけていた。
原因は、お互いの愛に本気を感じられないあたりにある。
軽い気持ちでありながらも、そこに起こる波紋の大きさを描き出したかったのかも知れないが、遊びに近い印象も受けた。
重くなりがちなテーマをさらっと描ききったあたりは好感が持てるが、それ以上のものは感じられない。
ただ、いい役者が結構出演しているのには驚かされた。
サミュエル・L・ジャクソンの演技はさすがである。
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