ジャングル・フィーバーのレビュー・感想・評価
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愛では測れない
裕福なアフリカ系アメリカ人(黒人)男性と貧しいイタリア系アメリカ人(白人)女性の恋愛が周囲に偏見と波風を起こしながらも愛の力で進んでいくが、結局はそれが別離に終わるまでを描いたスパイク・リーの社会派?恋愛映画。初めて映画館で観たスパイク・リー映画だったが、うーん、個人的にはこの映画は『ドゥ・ザ・ライト・シング』『モ'・ベター・ブルース』に比べるといまいちだった。なんというか異人種間恋愛に対するスパイク・リーのある種の否定的な諦念のようなものが描かれていて、今ひとつ好きになれない映画だった。もちろん安易なハッピーエンドにしちゃったら嘘くさいってのもわかるんですけどね。
タイトルなし(ネタバレ)
『招かざる不倫相手』若しくは『招かざる恋人たちの予感』って事さ。
コミカルで良いと思う。
各個人のアイデンティティとリテラシーの問題だと思う。
少なくとも、出会ってすぐの逢瀬は重ねるべきめはない。
でも、こういった事はあると思う。
誰もが持っているであろう差別
黒人と白人の恋愛。
表向きは人種による差別などなくなったのだろうが、それぞれの間にはそれぞれの偏見が残っている。
さらに、白人の間にも黒人の間にも、それぞれさまざまな偏見がある。
これらの偏見は薄まることはあっても、決してなくなることはないのだろう。
肌の色による差別と偏見をテーマに作られているのだが、いまいち焦点がぼやけていた。
原因は、お互いの愛に本気を感じられないあたりにある。
軽い気持ちでありながらも、そこに起こる波紋の大きさを描き出したかったのかも知れないが、遊びに近い印象も受けた。
重くなりがちなテーマをさらっと描ききったあたりは好感が持てるが、それ以上のものは感じられない。
ただ、いい役者が結構出演しているのには驚かされた。
サミュエル・L・ジャクソンの演技はさすがである。
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