「愛するとは」きみに読む物語 くまのさんの映画レビュー(感想・評価)
愛するとは
主人公が冒頭から「私はごく平凡で偉業をしたわけではないしすぐに忘れ去られるような人間だ。しかし、誰にも負けない事をした。1人の女性を愛した。それだけで充分だ」と、言い切っている(うろ覚えなので細かいセリフは違うと思います)。まさに!そのままの物語。
内容は、身分の違う二人がお互い恋に落ち、反対され引き離されたりすれ違ったりしながらも、長い歳月相手を想うというシンプルな話。キッカケは一目惚れで、え?中身は?と思ったけれど、人を好きになるって単純なことなのかもしれません。説明ができても本人にしか受信できない愛する人の魅力ってあると思う。…と、これだけだと何となく話の先も読めてしまうし退屈のように感じるかもしれないのだけど、人を愛するということが、丁寧に、本当に丁寧に描写されています。そのため観ている内に「これでいいのだ」(バカボンパパに非ず、笑)と思えるし退屈はしません。
人を愛した時の情熱や優しさを観る映画。
結婚の約束をした男性もとても魅力的で素敵なのですが、彼女が主人公の男性に惹かれるのは初恋という淡い思い出もありますが、主人公の方が愛する人(彼女)をより素直にさせ笑顔にさせ自然体で生かす事が出来ていたからだと思う。ころころ表情の変わる彼女が活き活きしていて素敵なのです。かわいい。(その演技も素晴らしい)
我が身を振り返るもよし、愛する喜び愛される喜びに浸るもよし、良い涙を流せてホッと落ち着ける映画です。
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