「光と影」ミリオンダラー・ベイビー おりこうさんの映画レビュー(感想・評価)
光と影
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光と影のコントラストが、物語とリンクしている気がした。
いつものクリント監督作品とは少し違う、説明し過ぎない映画の印象を、本作品には受けた。
たった一時であっても、どうしてもやりたいことを、全力でやり遂げた彼女(主人公)は、後悔なく一生分を生きたように思う。
彼女の夢に、彼女と一緒になって戦ってくれた恩師二人との出会いだって、とても幸運な巡り合わせだと思う。
人生なんてこんなもの。と諦めるのは、間違いじゃない(私自身、直ぐに諦める性格ですし。)けれど、周りがどんなに反対しようと、自分のやりたいことに一心不乱に向かって、挑み戦い続けた彼女の姿は眩しい程に輝いてたし、何よりも『生きてる!』って躍動感を、強烈に感じる。
刹那的な思考かもしれないけれど、今やりたいことは、今やらなきゃ、二度とトライするチャンスは、やってこない。
いつ何が起きて、誰がどうなるかなんて、誰にも分からないのだから。
実直に生きている人の姿は、なんて清々しいのでしょう。
光輝いていたリング上の時間は一瞬だとしても、主人公の人生は、とても幸せな一生のように思う。
主人公の要望を聞き入れたトレーナーも、あのあと直ぐに主人公を追ったんだと(個人的な見解)思う。(注射器が二本あった事から、主人公の分と、自分の分の注射器。)
いつか話したカフェの中で、第二の夢について語り合ったあの場所で、主人公との再会を待っているかのような、窓ガラス越しにトレーナーの姿を映して終わるラストも、ロマンたっぷりで大好き。
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