新・少林寺伝説のレビュー・感想・評価
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【”コミカル:シリアス=8:2”当時は本名リー・リンチェイ(ジェット・リー)で主演のワイヤーカンフー映画。ムッチャ、分かり易いストーリー展開だよ!】
■清朝の時代。少林寺一派は朝廷と対立し、朝廷は少林寺最強の使い手であるハン・カーロ(リー・リンチェイ)の一族を惨殺する。生き残ったハンは、一人息子のマンティン(シェ・ミャオ)を連れて、逃亡生活を続けていた。
一方、朝廷は再び少林寺を襲撃し、少林寺に地図がある明朝の財宝を奪おうとしていた。
◆感想
・という物語なのだが、序盤からムッチャコミカルな展開でビックリする。真面目な顔をしているのは、リー・リンチェイ(ジェット・リー)と一人息子のマンティンを演じたシェ・ミャオ君。(多分、今はオジサン)
・そこに、”荒くれ母娘”と呼ばれる女性二人が絡んで来るんだけど、娘のホンダウを演じたチンミー・ヤウって人がムッチャ綺麗なんだよね。
詐欺師だけど・・。
・でも、一番驚くのはマンティンを演じたシェ・ミャオ君のカンフー技の凄さだな。少林寺と言えば片足を高く上げて、木の棒の上なんかに微動だにせずに乗っている姿が、思い出されるのだが、このシェ・ミャオ君も微動だにしないし、動くと足技が凄いんだよね。
<で、最後はハン・カーロが、朝廷の差し手をやっつけて、ホンダウとマンティンと去っていくという、マア、ストーリー展開はシンプルなんだけど、おもろいんだよね。
この映画を、映画館で観た人は感涙に咽ぶのではないかな。
あ、あと知らない人が居るかもしれないので、エラソーに書くとリー・リンチェイ(ジェット・リー)が世に出たのは、彼の方が18歳の時に出演し、全世界に少林寺ブームを起こした(と、後年4Kリマスター版で劇場に掛かった時のフライヤーに書いてある・・、んだけど、観なかったんだよ―、オバカ)「少林寺」なんだけど、どこかでもう一度上映してはいただけないでしょうか・・。じゃーね。>
この時代にこの古い映画が見られること自体が貴重…。
今年176本目(合計240本目)。
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※ もともと、かなり古い映画のリバイバル映画で、シネマート心斎橋さんも「フィルムは最大限修復していますが、音声や映像に多少のノイズがあります」としっかり告知されています。その点は少なめだったのですが、趣旨的に理解できるし、その点は減点対象から一切外しています。
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…ということでシネマート心斎橋さん。
ストーリーはあることはありますが(中国の明・清の歴史を知っていれば、やや有利?)、歴史的な話は出てこず、もっぱら少林寺拳法の話で95%いってしまいます。日本語タイトルでは「新・少林寺伝説」ですが、ここでの「正式名称」(現地での正式名称)は違っているのですが(この人物も実在する人物で、少林寺拳法の1つの「型」の創始者とされる)、この人も最初の1分でちらっと出てくるのですが、以後まったく出てこず(だから、その人を知っているかどうかというのは、本質論でもない)。
ストーリーというストーリーはありますが、そんなに理解しないとわからない展開でもないですし、少林寺拳法という事情もあるのか、ギャグ的要素もままありですが、かなりアクション性の強い映画かなという印象です。「この展開だと次はこうなる」というのもだいたい、「観客のお約束の展開のお望み通り」なので、それで混乱する展開はないし、まして極端に時間軸がずれた描写もなければ、趣味的に突如大人の営みが始まることもないし、決してギャグ映画ではないですが、少林寺拳法(ネタ)の入門編としてはかなりお勧めできるのではないかな…と思います(今ではVODシステムで見ることもできますし)。
かなり古い映画+中国映画という事情なのか、エンディングもあっさり。「本映画を無断撮影すると~」みたいな表記もなく(もっとも、どの映画でも冒頭に流れる、あのカメラが頭にある人が警察官らしき人に追いかけられる、撮影はダメよというのは流れる)、エンディングも1分か2分かくらいで、最後の「劇終 THE END」と出ておしまい、という超簡単というか、「何も考えずに見ることができる」という点では、たまにはこういう映画も良いなという感じです。
上記の通り、多少ノイズで気にならない点も無きにしも非ずなのですが(音声より、映像で多少、描写が飛んでる?と思える点がある)、とはいっても、突然時代ワープするような映画でもないですし、コンマ0.5秒かという程度ですので、「古い映画でそういう断り書きがある」という前提においては、特段あれこれ言って気にならない範囲です。
特に減点要素とすべき点はないので、満点評価にしました。
まさか映画館で観れた
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