「18才」ロスト・イン・トランスレーション デビット・ボーイさんの映画レビュー(感想・評価)
18才
ソフィア・コッポラ監督の代表作と聞いていたし、色んな雑誌の映画特集でも取り上げられていることが多い本作。
ビル・マーレイの作品を観ている人からしたら、本作での細かい演技に、吹いて笑ってしまうと思う。
スルメのような噛めば噛むほど感じ。
スカーレット・ヨハンソンの落ち着いた演技も良い。
あと、めちゃくちゃ可愛い。
彼女の一番ベストの時じゃないかな、ローマンホリデイにおけるオードリー・ヘップバーンのような。
役の設定上はイェール大学を卒業して間もないとなっているが、後からチェックしてみたらこの時の実年齢18才ということを知り、びっくり!
またカラオケのシーンが印象的だが、スカーレット・ヨハンソンが歌うBrass in Pocket, ビル・マーレイが歌うエルビス・コステロやロキシーミュージックなんかの選曲のセンスも、さすが。
2人の感情の交わり具合を機微に描いたココのカラオケシーンは、作品の最大の見どころだと思う。
スクランブル交差点、新宿の靖国通りのネオン看板、新宿西口の雑踏など、見覚えのあるシーンがたくさん出てきて、観ていてうれしくなってしまう。
エッチなシーンも出てきそうな雰囲気だが、全く出てこないのも潔い。
パークハイアット、サントリー響とコマーシャルもしっかり入れ込んでいるのは、プロデューサーの手腕ですかね。
今じゃ欧米人にとっては日本の代名詞となってるし。
映画館で大きなスクリーンと良い音響の会場で観れて良かった。
女性ウケが良いとは思うが、男の自分からしても幸せな気分になる。
20240103 ル・シネマ渋谷宮下
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