劇場公開日 2004年4月17日

「 コッポラの前作『ヴァージン・スーサイズ』にはがっかりしたが、今回...」ロスト・イン・トランスレーション kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 コッポラの前作『ヴァージン・スーサイズ』にはがっかりしたが、今回...

2021年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 コッポラの前作『ヴァージン・スーサイズ』にはがっかりしたが、今回は自分の体験を基に自然体で描いたことに大成功。もちろん、彼女の手腕よりも俳優陣に助けられたことの方が大きいと思うが、幾分ドキュメンタリー風の撮影と音楽(特にはっぴいえんど)のチョイスも光っている。

 アメリカと日本における言葉の壁、文化の違いによる疎外感以外に、二組の夫婦間の疎外感をも表現している。同じ境遇であるからこそ出来た「孤独の共有」を綺麗に描いていたと思う。

 LとRの発音は身につまされる思いで、今後気をつけたいものだ(ripとlipという脚本はわけわからんが・・・)。しゃぶしゃぶのくだりでは文化の違いを感じさせられました(笑)

【2004年6月映画館にて】

kossy