ロード・オブ・ドッグタウンのレビュー・感想・評価
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【1975年、カリフォルニア。現在のスケートボードスタイルのベースになった”オールド・スタイル”の初期を当時の有名選手の若き姿と共に描いた作品。】
■米西海岸のベニスビーチ周辺、通称・ドッグタウン。
この街に暮らす3人の少年、トニー・アルヴァ、ステイシー・ペラルタ、ジェイ・アダムズはスケートボードに明け暮れる毎日。
やがて、彼らの兄貴分でサーフショップ”ゼファー”を経営するスキップ(ヒース・レジャー)の提案により、スケートボードチーム「Z-BOYS」が結成される。
◆感想
・今作を観ていると、今やオリンピック競技にもなったスケートボードの原型が見えて来る。それは、カリフォルニアの富裕な家庭では普通に有ったプールが、渇水のために仕えない際に、そのボールの様な形状を利用して、自由にスケートボードを愉しむ少年たちの姿を見て居れば分かる。
・彼らは、女の子と遊んだり、ハッパを吸ったりヤンチャではあるが、仲間のシドが重病に侵されると知ると、車いすに座った彼をプールに入れて、その周りを滑るのである。
・年代的に70年のカリフォルニアのカルチャーは良くは知らないが、トニー・アルヴァ、ステイシー・ペラルタ、ジェイ・アダムズたちが後年、有名なスケートボードの選手になって行った事や、彼らが夫々の道を歩んで行った事が紹介されるテロップを見ても、貴重な作品であると思う。
<サーフィン波がある時にはサーフィンをやり、波がない時にはスケートボードをやる。1970年代、劇中でも描かれたウレタン製のスケートボードや、ベアリングにも、シールド・ベアリングが使われるようになった事など、この時代が現代のスケートボードの礎になった事は、間違いがないのであろうな。
喧嘩はするが、明るいトーンや、格好良い曲の数々も良き作品である。>
Z-BOYSの輝く1970年代当時をリアルに再現
貴重なスケボーカルチャー黎明期
こんなやつらまわりにいたら最悪
とくにスケボー、ストリートカルチャーに思い入れがあるわけでもないので、客観的な感想。
前半、こんなやつらまわりにいたら最悪だな、と思った。道で妨害、列に並ばず賄賂、レストランで因縁つけてケンカ、住居不法侵入、などなど、うざいだろうな、と。
で、それぞれがスポンサー付けて大会出るあたりまで、ずっと同じトーン。終盤で一気まとめる展開で稚拙な感じもある。
でも、このざらっとしたいい加減さにインパクトがある。どいつもこいつもちゃらいしキャスティングもすばらしい。
伝説的スケーター&ロック&ファッション
10代の有り余ったパワフルな行動力と甘酸っぱい青春、環境の変化で変わってゆく人間関係が実話に基づいた話だけあってとてもリアリティのある物語でした。
また、スケートファッションの先駆けというか元祖というか、70年代の出来事なので、この時代スケートファッションが流行ったからこそここから20年後の90年代のグランジファッションがあるのかなとも思います。
音楽と共にファッションも少しづつではあるが変化してゆくものなので、70年代〜90年代のロックとファッションが好きで学生時代はsk8をやってきた自分にとってはとても楽しめる映画でした。
物語だけでなく作中で流れる曲や当時のファッションもかなり見応えある作品となっていると思います。
青春はこうあるべき!
サーフィンにスケボー、かっこいい! 経験のなかった出演者たちが特訓...
ひとつの青春映画として傑作
S・ペラルタがZ-BOYSのドキュメント映画を撮ってから数年後に伝記映画としてあの三人を中心に描くなんて公開当時はテンション上がった!!
多少、美化されていたり過剰な演出もあるが少年少女たちの躍動感に70年代の雰囲気もバッチリでスケートの知識など無くても純粋に青春映画として楽しめるしステイシー、トニー、ジェイを演じた三人の若手キャスティングが絶妙。
特にJ・アダムスを演じたE・ハーシュはピッタリな役でハマっていたし格好良かった。
S・ペラルタにJ・アダムスやスキップなど本人がチョイ役で出ていたりランス・マウンテンにトニー・ホークとスケート好きには堪らないサプライズ感も粋な計らいで素晴らしい。
アメリカの古き良き時代に文化を見事に描写した羨ましいくらいに憧れてしまうヤンチャな彼奴ら!
音楽にスタイルも違和感無くストーリーに映画全体のLOOKも素晴らしい傑作。
70年代スケートカルチャー創世記、日本にもジワジワと流行が流れてく...
ハードルあげすぎちゃった
二度と戻らない青春
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