白い嵐のレビュー・感想・評価
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自然の脅威
人を成長させるツールとして、船上教育は良いのかも知れないが、命懸けですね。
妻が溺れ行く姿をガラス越しに見る船長の心痛は、いかばかりかと察します。
船が倒れ、元に戻った時は奇跡のストーリーかと思ったが、悲しい結末になってしまった・・・
船長と訓練生の絆
1961年の訓練用帆船の海難事故の実話映画化。船長の厳しくも温かい教育と、航海士として鍛えられる覚悟をもつ少年たちの師弟関係の絆の強さが、自然の猛威と対決する教育映画。ただ高校を卒業したばかりの少年たちが、十分な実地訓練なしで大航海に挑むことに疑問が残る。若い時に貴重な経験を得られる目的は、リスクを承知した親たちと子供の結び付きで描かれているが、結果大事故になってしまった時の思いは複雑である。この問題提起がこの映画の美点である。ラスト、ひとりの生徒が、責任のすべてを受け入れる船長に”同じ悲しみを分けて下さい”と語り掛け、絆が本物であったことが分かる。
爽やかな青春もの
どちらかと言えばタイトルと冒頭シーンで、大体何が起こるのかが読めそうなありがちなストーリー。でも終始引き込まれて観てました。不吉なことが起こるのはわかっていても、最後の最後まで、奇跡が起こるのではと、生き延びた訓練生の気持ちそのままに、後半は観てました。エンディングロールで思いがけずスティングのお気に入りの一曲が流れてきて、嬉しくなりました❗
言葉にならない感動、悲しみ、恐怖
WOWOWで観たが、ラスト近くの異常規模の嵐のすさまじさには
息を呑んだ。あのシーンの撮影は命懸けだったのではなかろうか。
うなされるかもしれないほどのリアルな恐怖が演出されていた。
映画館で観られなかったことが悔しい。
15歳前後だろうか。実習生たちの個性もそのぶつかり合いや
成長も生き生きと描いている。でも最も興味を惹く人物は彼らを育てる
船長。演じるジェフ・ブリッジズがいい。
それにしても海難事故というのは心底恐ろしい。
★ 感動の実話 ★
本当に素晴らしい作品。
不慮の事故で仲間を失った悲しみを乗り越え、1人1人が成長していく物語。
事故の後の葛藤が本当に辛く悲しい。
目の前で沈んでいく仲間を助けられなかった悔しさ、何故自分が助かったのかという罪悪感。
最後の鐘が鳴った所で涙が止まりません。
子供達は親の見ていない所で、逞しく成長していたんですね。
是非とも見て頂きたい作品です。
素晴らしい冒険と悲劇を描いた力作
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 75
演出: 85
ビジュアル: 80
音楽: 75
練習船に乗り込んでの航海をするのだが、会ったばかりの少年たちには何もかもが新しい経験である。尖ったやつといがみあってみたり、失敗をしたり、新しいことを吸収しながら不安を抱え込みつつも期待と希望を持ってみたりと、旅の様子がとても新鮮に描かれる。少年たちは事情や悩みを抱えていたりするが、時の経過と共に得難い経験を通して成長し、過去や感情といったいろんなものを共有して打ち解けあいながら仲間になっていく姿が瑞々しく、この部分だけでも十分に青春映画として高得点をつけられる。美しい海と空を背景に荒波を超えて進んでいく帆船の姿も雄大。まさに冒険をしているということが伝わる。
そんな経験をした彼らに突然やって来る嵐。平穏な海があっという間に天候が変わってしまって、見ているこちらもいきなりのことに唖然としてとまどうほどの急激な変化だった。船も人も波に全てが呑み込まれて為す術もないような状況で、映像のほうも頑張っている。ただしもう混乱の中、誰が誰だかわかり辛い。それでも助けられなかった仲間がいるのを目の前で見てしまうのは断腸の思いである。
そしてその後の裁判。途中までで帰港出来なかったとはいえども、二万キロの冒険を成し遂げ得難き経験を一緒にして生死を共にした者たち。そんな彼らにしかわからない強い想いと団結がある。不幸な事故があろうと、彼らの経験を知らない外部の人たちに、勝手に弄繰り回され葬り去られてはたまらない。前半の冒険の話があまりに良く出来ていたので、そんな思いが良くわかり、それがここで利いてきていた。本当に起きた話が基になっているので冒険を通して成長するだけの大団円では収まらないけれど、この航海を経験した彼らの成長と心情を理解させてくれるだけのものを持った力作だった。少年たちの区別がつきにくいのが難点。
心の絆に感動しました!!
訓練生とシェルダン船長の絆に感動しました。普通の生活では経験できないことを経験した彼らを男として羨ましくも思います。
実話の話なので余計に心に響きました。
有名な俳優さんは出てないですが巨匠リドリー・スコット監督の名作です。
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