劇場公開日 2001年8月4日

「ただのモンスターパニック映画」ジュラシック・パークIII やまだたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ただのモンスターパニック映画

2018年7月2日
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ジュラシック・パークシリーズ3作品目にあたるこの作品。
正直ネタ切れなのか、シリーズの中で"ジュラシック感"は1番感じないただのモンスターパニック映画になっているのは否めない。

前作ロスト・ワールドはパニック要素にあたる恐竜よりも、人間メインで描いておりとても微妙な映画になってしまった。
そういう面で今作は、第1作をリスペクトしうまく軌道修正されている。

グラント博士の再登場、T-REXよりも大きくて強いスピノサウルス、空の王者プテラノドン、ラプトルの生態。

特にプテラノドンは鳥かごという限定された空間も相まって、前二作に無かった空からの恐怖をうまく演出していた。

しかし、今作はスリラー要素の為に、音楽の音量や恐竜以外のもので驚かせる演出がとても多い。
その結果、他の映画には無い、ジュラシック・パークシリーズ独特の空気感や恐怖感が失われ、ただのパニック映画に成り下がってしまっている。

またキャラクターも頭が悪く共感できないため、イライラさせられてしまう場面が多いのが残念。

やまだたろう