劇場公開日 2001年5月26日

「今尚見る価値ある秀作」JSA 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今尚見る価値ある秀作

2012年8月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、DVD/BD

悲しい

知的

日本公開されたのは11年前!時が経つのは早い。
「シュリ」で韓国映画が注目され始めた頃。
「シュリ」が韓国映画もハリウッドに劣らぬ娯楽大作を作れる!と知らしめたのなら、韓国映画の“質”を知らしめたのはこの「JSA」だろう。

韓国と北朝鮮の境界線=“JSA”。
そこで韓国兵が北朝鮮兵を射殺する事件が発生。
事件を調査するも、当事者である両国兵の証言が食い違う。
真相に迫るにつれ、両国兵の“許されざる友情”が浮かび上がる…。

2人の韓国兵と2人の北朝鮮兵。
決して接触してはいけない者同士の友情が見る者の心を揺さぶる。
国と国が睨み合いを続けていても一人一人は人間同士。友情が生まれても決して不思議ではない。
翻弄され続ける姿が物悲しい。
4人が無邪気に遊ぶシーンは切なく儚い。

イ・ヨンエ演じる中立国監査委員会の調査員にとっても、はからずも自身のルーツを知る事になる。

未だ緊張関係が続く境界線。
今見ても古びる事無く、見る価値がある秀作。

近大
こころさんのコメント
2021年1月13日

近大さん
コメントへの返信有難うございます。
元は同じ国民、心を通い合わせる事も少なからず有るはずですよね。切ないですね。

こころ
こころさんのコメント
2021年1月13日

近大さん
四人が無邪気に遊ぶシーン、切ないですよね。分断の重さを改めて感じさせる場面でした。多くの人に観て貰いたい作品ですよね。

こころ