劇場公開日 2001年5月26日

「【”南北朝鮮の境界線、ジャスト・ジョイント・セキュリティ・エリアで起こった事”今作がその後の南北朝鮮問題を扱った映画に与えた影響は計り知れない。パク・チャヌク監督の乾坤一擲の作品である。】」JSA NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0【”南北朝鮮の境界線、ジャスト・ジョイント・セキュリティ・エリアで起こった事”今作がその後の南北朝鮮問題を扱った映画に与えた影響は計り知れない。パク・チャヌク監督の乾坤一擲の作品である。】

2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

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興奮

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― 今にして観ると、パク・チャヌク監督の、
  ”自らの映像作家の出発点でありながら、もしかしたら最終点になる可能性高き、危うい今作を映画化した気概”に、大いなる敬意を表する。
  更に言えば、今作を受け入れ多大なる評価を下した韓国映画界に対しても。
  何故なら、今作のメインキャストを演じた、イ・ビョンホン及び、ソン・ガンホは今や、韓国を代表する映画俳優として、国境を越えた活躍をしているからである。-

◆感想

ー 内容は巷間に流布していると思われるので割愛。-

■但し、今作を未鑑賞の方には、機会有れば”是非”!”という事だけは記載したい。

<朝鮮民族が、第二次世界大戦後、米ソの思惑により南北に分断されたのは衆知の事実である。
 だが、それは多数の朝鮮民族が望んでいた訳ではない。
 今作で描かれる板門店での、南北の兵士たちの交流がそれを示している。
 何故に、同じ民族、同じ言葉を使う人民が、一部の特権階級により(特に、北朝鮮幹部を示す。)分断されなければいけなかったのか!
 今作は、南北朝鮮の諸問題に、深く切り込んだ作品であり、その後の多数の映画に影響を与えた傑作である。>

NOBU