イン・ハー・シューズのレビュー・感想・評価
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靴はちゃんと履こう
まず、書いときます。基本的にあまりキャメロンディアスは、好きじゃありません。でも彼女の出た映画は皆好きです。何でいつもこうなるのだろう?今回も見終わってあの自分を見出したマギーの明るい笑顔が、頭から離れません。自分をいつまでも見いだせなくていた妹、その存在さへ疎ましく思っていた姉、その二人の最愛の母を幸せにできなかった父、最後まで最愛の娘にした仕打ちを許せなかった祖母、色んな人の苦しい胸の内がだんだん解けていくストーリー。この脚本になんともいえない温かみが感じられます。見終わると貴方もマギーの明るい微笑みが頭から離れなくなると思いますよ。劣等感の固まりのようなどうしようもない馬鹿娘が老人ホームにきて、今まさに人生の最終期にさしかかろうとしている人々から自分を教えられる.詩の朗読をしてあげるシーンは、初めて自分を認めてもらい、頼りにされ、自分の存在を確たるものにしてもらったのでしょう。数日後、からになったベッドを見て、亡くなった老人のお孫さんから、マギーさんですね。と言われるシーン.....泣けました!! 姉は日々に流されやはり自分を見出せずにいたが、本当に自分を見てていてくれた最愛の人を見出し、全てをその人の前にさらけ出します。もちろん、妹も、おばーちゃんも、ホームの先輩方もそれに一役かかわっているのはいうまでもありません。姉と妹。男の私からは解りえない部分もありますが基本に流れる苦しみ、痛みは同じだと言うことでしょう。それから解き放たれた二人、お互いに好きなサイズの同じ靴、姉は集めても使い方が解らなかった。妹は使い方が間違っていた。それが最後に理解できて、優しいラストとなっています。女性には特にお奨めです。
他人の心に自分がいる幸せ
カーティス・ハンソンはメリハリをつけるのがうまい。 良くない時には登場人物みんなが良くない、幸せな時にはみんなが幸せだ。 そしてもちろん、最後はハッピーエンド。 大衆受けのツボをきっちりおさえている。 「あなたは私の妹だから」、「私はあなたの祖母だから」。 他人の心に自分がいる、人にとってこれ以上に幸せなことは無いだろう。 人の心を癒したり、慰めたり、時には後押ししたり、これも映画の大切な役目だ。 キャメロン・ディアスもキュートではまり役だったがそれ以上にマイアミのおばあさま方がキュートだ。
コンプレックス、鎧、愛
〈in O's shoes〉に文字通り靴たちを絶妙なスパイスとして利かせた、監督の手腕がキラリと光るタイトルと物語でした。
どんな人も、そうは見えなくても普通に笑っていたって、何かを抱えているもの。
と同時に鎧を着てなくても、武器を持たなくても、受け入れてくれる場所も必ずあるもの。
そういう場所に辿り着くために人生ってある気がします。そのために大切な周りの人を、そしてごまかしのない裸の自分を大切にしたいなと今一度考えさせられる映画でした。
私自身が二人姉妹なのもあってかなんだかすごーく染みました。
きょうだいって不思議な距離感ですよね。同じ屋根の下で同じ物を食べ同じ空気を共有しながら育った"のに"とも、"から"とも度々感じる。それは親子とも友達ともパートナーともライバルともどこか違う面白い関係で。
似てるところ似てないところ。きょうだいの数だけ色んな関係があると思うけど、先に生まれたがゆえの"上あるある"や後に生まれたがゆえの"下あるある"もあったりする。
映画の中にもそれを感じて、うちは妹の方が堅実で迷惑かけっぱなしなんですが、ああ私やっぱり一応"姉"なんだなぁと改めて思ったりしました。 次は妹と観たいです。というかこのDVDとかわいいパンプスをプレゼントしたい気分w
私の中では4.5以上が自分にとってスペシャルな映画になるのですが、途中までの秀作4.0がエラのキスシーンから後の流れで一気に傑作4.5になりました。その辺りからの二人(姉妹)は本当に綺麗で(ただ綺麗なんじゃなくて内面から美しいがゆえに外面も美しい感じ)輝いてました。
あとはコミュニティーのおじいちゃんおばあちゃんの暖かいシーンの数々。何回も泣かされました、さすが人生の先輩です。
「墓まで持ってくよ、明日にでも入りそうだしね」といってエラの話を聞いてあげるシーン、マギーのコンプレックスをほぐいてくれた博士とのやりとり(キャメロンの演技素晴らしい!お孫さんの「マギーかい?」にも涙腺崩壊)、明るい一コマにも温もりがたくさん詰まってておじいちゃんおばあちゃんパートは特に良かったです。
一つだけダメ出しすると、難読症についてはアナウンサー面接で匂わす程度じゃなく早い段階でそれについて喧嘩する、ローズが勢い余って心ないことを言っちゃう、くらい掘り下げても良かったかな?と思いました。あの時点で縁切られてもおかしくないほどマギーにしか非ないのは映画として、、というのも含めてw
後天的なものでプライドで言ってない風にも取れたし、昔から知ってるから最後の朗読が余計ローズに響くという風にも取れたので、明言があるともっとこちらにも伝わったのになーとその一点だけ惜しかったです。
なんにせよ女優陣の演技、またそのキャスティングが本当に素晴らしい作品でした。
お互いが一番の友達
二人だけの姉妹。 愛情が上手く描写されていて、トラブルメーカーの妹も姉を大切に思っていることが分かるし、姉も迷惑がっていながら「一番の友達」である妹のことを心配している。 特に良いキャラなのが、妹の就職先で出会う教授、そして二人の祖母、老人たち。 脇役がいい映画はすばらしい。
他人の靴は返そう・・・
苦手な事にぶつかった時、何かをなくした時、失敗した時、自分には何の価値もないような気がしてしまうけど、人は自分が思うよりもずっと豊かで、たくさんのものを持って生きている。もう既に手にして生きている。 弱い自分を受け入れてくれる家族、奥にあるものに手が触れるくらい心を開いてくれる人との出会い、気付いていなかった自分の魅力を教えてくれる誰か・何かの存在・・・それを持つのに、学歴も職業も容姿も関係ない。 マギーは読書障害でも、難しい詩の意味が解釈できる頭の良さがあり、ローズに自分らしく自信を持たせていたのは、弁護士という職業ではなく、妹ローズの存在だった。 自分が『持っている』事に気付くのは難しい。 けど、気付かなければ、いつまでも『ない』のと同じ事。 いつまでも、他人の靴をはいて、会社や持ってるブランド品のラベルを自分の価値だと勘違いして、背伸びのし過ぎでつかれてしまう。 映画ほどご大層な日々じゃあない。けれど、少なからず・・ちょっとは自分に当てはまっている事があると気付いて、肩の力を抜こうと思った。 その一瞬だけでストレッチや“のび”をした後のように背中の凝りが楽になった。
姉妹っていいよね。
キャメロン・ディアスが好きなので気になっていたけど、 なんとなく見る機会を逃していた作品。 ちょっと地味そう…とあまり期待せずに見ていたけど 途中からすっかり入り込んで観ていました。 出来る姉とキレイなだけが取り柄の妹、というと どっかで観たようなありがちな設定にも聞こえるけど お互いのコンプレックスや悩み、家族の愛情・思いやり、 みんなの過去の想い…なんかがそれぞれキチンと描かれています。 大きな起伏や派手さは無いですが、なんだかジンとココロに響きます。 どんなに嫌なことをされてもやっぱり姉妹だし、 お互いのいいところも悪いところもすべてひっくるめて受け止めてくれる。 それが家族なんですよね。 久しぶりに姉とゆっくりお茶でも飲みたくなりました。
食わず嫌いの男の人にもおすすめ!
主演のキャメロン・ディアス。 これは僕の勝手なイメージなんですが、彼女の名前から連想するイメージワードは ラブストーリー、ラブコメディ、ガーリー、キュート、ハリウッド、セレブ、チャーリーズエンジェル… はい。かなり貧相です(苦笑) まぁこれは極端だとしても、特に男性陣の中には似たようなイメージをお持ちの方もいるのでは? 人にもよるのでしょうが、男一人でDVDを借りる時にラブストーリーのコーナーは立ち寄りづらいもので そこに多く見受けられるこの方の印象が自ずと出来上がってしまってたんですね。 という訳で、敬遠しがちだったキャメロン・ディアス主演の作品から 前々から気になっていたこの作品。「イン・ハー・シューズ」。 心にジ~ンと来ました。感動です。観て良かったです。 主に描かれるのは、お互いに正反対のコンプレックスを持つ姉妹の心と心の関わり合い、ぶつかり合い、すれ違い。 しかしドラマはそれだけに留まらず、場面が大きく移り変わりながら2人の人間関係は広がりを見せて行きます。 場面の1つ1つに描かれるエピソードはどれを取って見ても魅力的で深みのある話ばかり。 魅力的な多くの登場人物たちとの関わり合いを通して、徐々に心情に変化を見せながら自分を取り戻し シーンを追うごとに変化していく2人の表情にすっかり引き込まれていました。 観終わった後にはさわやかな感動が残り、 当然キャメロン・ディアスのイメージもすっかり変わりました(笑) 男の人にも是非お勧めしたい良質のヒューマンドラマです。 ※他サイトより転載(投稿日:2008/03/11)
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