劇場公開日 2005年11月12日

「姉妹のドラマを起点に、驚くべき深みを描く名作。」イン・ハー・シューズ image_taroさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0姉妹のドラマを起点に、驚くべき深みを描く名作。

2020年6月9日
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泣ける

幸せ

キャメロン・ディアスが出ているからライトな作品と思われてしまうかもしれないが、監督は、それほど多くの作品を監督してはいないものの「L.A.コンフィデンシャル」や「8 mile」といった最高クラスの名作を生み出す力量を持つカーティス・ハンソン。姉役には「シックス・センス」で霊感を持つ少年の母親を見事に演じて称賛されたトニ・コレット。姉妹のドラマを軸にしながらも、まさかのシャーリー・マクレーンまで登場させて“家族”や“老い”といったテーマを織り込み、はたまたさりげなく“失うこと”や“死”といったテーマまで匂わせる。ライトなドラマの体裁を持ちながら、ディテールにこだわって描かれた驚くべき深みを持った上質なドラマ作品だ。おそらくは女性の皆さんに支持されている作品と思うが、男の私が観てもクライマックスにはいつも涙で画面が滲む。

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