淑女は何を忘れたか

劇場公開日:

1937年製作/71分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1937年3月3日

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映画レビュー

3.5【恐妻家の教授が、大阪から来た自由奔放な姪に触発され発奮し、平手打ちするも、夫婦共々反省し、逆に夫婦仲が良くなるお話。今作は、洗練された小津監督風のコメディである。】

2024年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■大学教授の小宮は恐妻家。
 妻は小宮の助手を友人の子供の家庭教師にしたり、週末に小宮を無理矢理ゴルフに行かせたりとカカア天下ぶりを発揮していた。
 ある日大阪から小宮の姪が上京する。先進的な姪節子(桑野通子)の思想に触発された小宮は、初めて妻に手を上げてしまう。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・主人公の姪を演じた桑野通子の魅力的な“モガ”っぷりは叔父だけでなく観る者をも魅了する。
 煙草は吸うし、酒は呑むし,けれども言う事は正論である。
 こういう人を当時は、モダンガールと言っていたのかな。

・小宮が先進的な姪節子が影響され、奥さんに平手打ちをするシーン。
ー 奥さんは、吃驚して黙ってしまうが、その後に小宮が言った言葉が良い。
  ”奧さんには花を持たせるのが良いんだよ。”
  そして、小宮は奥さんに謝り、奥さんもそれまでの自分の言動を反省するのである。-

<今作の魅力は、それでも主人公の姪を演じた桑野通子の魅力的な“モガ”っぷりだなあ。
 早逝されてしまったのが、残念であるよ。
 今作は、洗練された小津監督風のコメディである。>

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