劇場公開日 1954年4月26日

「今尚間違いなく傑作」七人の侍 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 今尚間違いなく傑作

2025年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

採点4.8
これは本当に見事。
こうしてスクリーンで観れるとは、しかも4Kリマスターを大きなスクリーンでですよ。これは嬉しい。
今観ても大胆なカメラワークやダイナミックな演出に殺陣。それと皆の分厚い芝居。
黒澤作品のレギュラーと言える志村喬はストーリーテラーのどっしりとした立ち振る舞い、反して野猿のような自由奔放な芝居で魅了する三船敏郎。この相反する二人の相乗効果が凄い。
そして個人的に宮口精二演ずる久蔵です。最初から最後まで最高に格好良い。
剣術の経験があるのか、立ち合いで見せた後ろ下段の構えなどはかなりでした。
あとDVD(前後)でしか観たことがなかったのですが、劇場版ではインターミッションあったのですね?これは驚きました。
前後に分けながらも大きく三遍に分かれた作り、信綱や卜伝のエピソードを盛り込んだりと脇も緩めぬものすごい意欲作。実に驚くばかりです。
スクリーンで観れて本当嬉しかった、今尚間違いなく傑作です。

白波
PR U-NEXTで本編を観る