「「七人の侍」を"6人のおじさま"と観た。」七人の侍 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
「七人の侍」を"6人のおじさま"と観た。
黒澤明監督「七人の侍」
"午前十時の映画祭15"で、
20:15からの回で観ました。
終了が0:00とは何故に?
207分のはず、おかしいな??
答えはそう!
"本物の休憩"がありました(^。^)
どどん!と"休憩"の力強い文字が映し出されたが、インド映画のインターミッション詐欺、0分に慣れているので席を立つつもりはなかったが。。
おじさま達皆んなトイレ行った!
え!本物?!
じゃ、アタシもトイレ!
全員揃ってトイレへGO!
上映途中なのに誰も居なくなった。
何か不思議な感覚でテンション上がってしまい、トイレ帰り、又皆んなで部屋に戻る途中で、おじさま逆ナンしてしまいましたw
「休憩初めてです!」
「これはね、あるんだよ休憩♪」
おじさまが得意気で嬉しそうだったのは私の勘違いではないと思う。
今「七人の侍」を観に来ている。
話しかけても良いはずです♪
で、ですね。
この「名作」を今回初鑑賞なワタクシ。
はい。どなたも存じ上げない。
唯一お名前だけは知っている三船敏郎さんもどの役かわからずの鑑賞でした(°▽°)
追っている監督作品でもなければ、贔屓の役者が出ている訳でもない。
それなのにこんな私でも、この凄さがわかる凄さ!
噂通りのとても力強い映画でした。
聞き取りにくいセリフに加え当時の言い回しにも苦戦した。
加えて白黒映画という私にはハードル高めの作品にも関わらず、どんどん吸い込まれていった。
決して楽しい話しではないのに、この高揚感は何なんだ。
野武士から村を守る為に侍を探す前半、村に付いてからいざ、決戦!の後半。
ストーリーに100%のめり込んでいるにも関わらず、映画としての完成度の高さ、細部まで手を抜かない画作りに唸りっぱなしで、頭の中はそれぞれが同量の熱量で「七人の侍」が鳴り続けていた。
これは正に体験だった。
優れた作品は何度見ても心揺さぶられるし新たな発見もある。
噛む程に味が出るスルメ。
しかし私が味わったこの『驚き!』は、初めてこの作品に触れた人だけがもらえるギフトだ。
一生忘れない記憶の始まり。
私は体験してしまった。
今後は初見の人を羨ましく思うんだと思う。
凄い映画だった。
ラストの墓前のシーンと勘兵衛の台詞が深すぎて深すぎる。
(あれは中々出ないよなー
凄い脚本だな)
弱くて強くて愚かで賢くて、薄情で厚情で
したたか。
そして時には人の為に命をもかける不思議。
完全な善人も悪人もいない。
善悪で割り切れない事もある。
喜ぶし怒るし泣くし笑う。
しぶとく生きる人間の姿はいつの時代も変わらない。
人間の複雑さを見事に表現していたと思います。
『○○○○○○△た』
揺れる旗に全て詰まっていました。
こんにちは😃
すごい体験でした。三船敏郎さんのことwikiで調べたら、ベストキッドのミヤギ役のオファー断ったらしいです。どんな世界線だったんでしょうねー!
ゆきさん、コメントありがとうございます。初めて「七人の侍」を見ることができて未だ興奮収まりません。若いときの三船敏郎はギラギラした美しい獣みたいで可愛くもかっこよく素敵でした。とりわけこの映画では、侍でもあり百姓でもあり、という立ち位置がとてもよかったです!
七人の侍凄まじいですよね。
午前十時の映画祭をいつも観に行く劇場ではあまり大きなスクリーンじゃないので、大きなスクリーンで上映している劇場まで行って来ました。七人の侍のサントラ音量マックスリピートで片道2時間。帰宅したら午前1時回ってましたが、次の休みの前にもまた行こうと思ってます。