「実際、戦闘だけじゃない」七人の侍 HAL2005さんの映画レビュー(感想・評価)
実際、戦闘だけじゃない
黒澤明作品の中で初めて観ました
みんな言ってることだけど、とても面白かった。
戦闘シーンの迫力感はただならないものがある。みんな言ってることだが、迫力感では現在でも他の追随を許していないと思う。少なくとも僕は、これを超える戦争シーンを観たことない。雨の中、泥まみれになりながら戦うシーンは凄まじかった。
でも、実はすごいのはアクションだけじゃないことに気づいた。
例えば、ユーモアがある。この作品はクスッと笑えるネタが随所に散りばめられている。
この作品は古い上に、白黒で、しかもストーリーも結構ドロドロしている。その上、長いので軽く観れる作品ではない。
でも、実際には観ている間はあんまり気にならない。ユーモアやアクション、映像美が緩衝材になって、重苦しい雰囲気を和らげてくれる。要は、器用貧乏ではないのに、バランスがとても良い。
観て、大したことのない、という感想を持つ人はあんまりいないだろうと思うほど、優れた作品なので、気になるなら観てほしいです。
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