劇場公開日 1954年4月26日

「七人の侍」七人の侍 u-reiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5七人の侍

2021年4月29日
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たしかに長いが面白い。時間はそれほど感じさせない。
「用心棒」を見ていたので、同じくらいすっきりした映画だと思っていた。
が、終わってみると気分は晴れない。

守られるべき被害者だった百姓は、ストーリーが進むに連れ違う描き方をされている。
最後には礼を言うどころか、志村さん御一行と絡む描写も無い。(ここのせいでモヤモヤが深まった気がする。これ以前にも布石はうたれてたけど。)
「勝ったのは百姓」
悪を倒しても、村に平和が戻っても気分は晴れきりませんでした。善人で、か弱い村人と共闘して悪をやっつけ、感謝される話だったらもっと気分楽だったろうけど。笑
(宮口精二さん演じる侍破茶滅茶かっこよかった。侍!)

百姓が侍を探すシーン、探している百姓達の顔付近だけ写してキョロキョロしている描写がある。これが割と長いのだが、用心棒でも同じような描写を観た。注視する先を写さず注視している人達を長い時間写しているのは気になった。

u-rei