「名前が付いてる意味。」GO(2001) めがねYさんの映画レビュー(感想・評価)
名前が付いてる意味。
この映画を観てまず思ったことは、この世に付いてる名前の意味って何なんだと思いました。杉原がライオンはライオン自身自分がライオンって呼ばれてるなんて知らないけれどお前らが勝手にライオンをライオンと呼ぶみたいなセリフを言いました。私は確かにそうだと思いました。劇中で出てきたロミオのセリフにもある通りたとえ名前が変わってもその中身は変わらない。名前って何なんだと強く感じました。この映画の好きなシーンはホテルでの杉原と桜井のやり取りのところです。このシーンが始まったとき、このシーンの結末は完全に予想できました。そして私の予想通りの結果でした。そんな簡単に予想できてしまうシーンですが、大切なシーンです。好きな人から嫌われてしまうかもしれないというリスクを追いながらも言わなくてはならないことを言う。簡単にみえて凄く勇気がいります。そして桜井のこの反応こそがこの映画の肝です。桜井の反応はわかっていたといえばわかっていましたが、それをわかっていたというのがそもそも問題だなって思いました。国籍が違い変な差別教育をされた子がいることそしてそれが普通になってしまっていること。私も国境線なんて無くしてみたいです。恋愛映画としてもベタベタのこのシーンは私としてもいいシーンだと思いました。この映画のメッセージは私は名前だと思います。賛否両論あると思いますが、私はそう思うのです。さっきも書いたとうり色々考えさせられますが、名前なんてやっぱり形だけで箱の様なものです。そこにとらわれることなく箱の中身をしっかりみれば箱の形なんて気になくなります。これは人だけでなくこの世の全ての事象についておけることです。物事の本質を見極めることのできる大事さを教えてくれる映画でした。私も杉原の様に周りに翻弄されながらも自分の道をしっかり歩めるような男になりたいと思いました。