四月物語のレビュー・感想・評価
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オープニング、電車に乗るシーンでは松本幸四郎一家集結。
不純な動機。バンドをやってた山崎先輩(田辺)が武蔵野堂という本屋でバイトしているという情報を得たからだった。
クラスメートに誘われ釣りサークルに何となく入部し、本屋に頻繁に通う。独りで映画を観るのは「生きていた信長」という作品。これもまた創作ものだ。なんだか見たくなった(ないけど)。
【2017年ケーブルテレビ】
これも岩井監督らしい作風の一本
大学進学は、多くの場合、生まれて初めて独り暮らしを始めるきっかけ-。
当然のこととして、引越しも初めてなら、部屋に納まる荷物の量に見当がつけられないことも、言ってしまえば、ままあること。
所属するサークルを初めて決めるのも、半分どぎまぎ、半分ワクワク。
貧乏学生にはマイカーという訳にもいかないので、自転車を買って行動半径を広げる。
時間はたっぷりあるので、アルバイトで稼ぎまくるのでもなければ、行きつけの古書店を決めて、古本で読書三昧(もちろん、読み終わった本は、またその古書店に持っていって、買い取ってもらう)。
大学も三年次・四年次ともなると、いかに苦労せずに卒業するために必要な単位を揃えるかにだけ腐心するようになってしまい、往時の「フレッシュさ」は欠片(かけら)もなくなってしまったことは、今では思い出です。
高校までは「生徒」という立場で、教員から見れば「まだ子供」という位置付け。
(実際、高校の教員も、自分の担任クラスの生徒を、うちのクラスの「子供たち」という言い方をしたりもする)
しかし、高校三年生と同じ年齢だったとしても、いったん大学に入ってしまえば、その立ち位置は「学生」で、教員たちも、子供という目線では見なくなる-。
そんな境界線に立ったばかりの卯月を、少女・若い女性を描かせたら右に出る者はないともいえる岩井俊二監督ならではの筆致で瑞々しく画き切った一本ともいえそうです。
本作は。
いかにも、ようやく「大人の女性」になりつつあるかのような、はんなりとした色香・雰囲気を湛(たた)えた松たか子さんを主役に据えたことも、キャスティンクとして、最適だったと言えるでしょう。
これも、佳作と評するべきだと思います。
評論子には。
(追記)
当時の評論子ともいえば、半日授業だった土曜日の午後は、そのまま街で過ごして、新宿・歌舞伎町にまだ何軒かはあった映画館を梯子するのが常でしたけれども。
(評論子の人生の中では「第一次」映画ブームともいうべき時期でした。)
名画座で時代劇を鑑賞する卯月の姿に、往時の自分を重ね合わせた評論子でもありました。
ちなみに、卯月が観ていた『生きていた信長』は、DVDの特典映像によると「岩井俊二郎」監督の手になる作品で、本作の作中で使うための撮り下ろしの超短編のようです。
【”愛の奇跡”岩井俊二監督の作品って、何でこんなに透明感に溢れているんだろう。松たか子さんも不老の人だなあ。劇中に流れる曲も品がある、初々しい青春映画である。】
■東京の大学に通うため、北海道から上京した卯月(松たか子)は、小さなアパートで初めての一人暮らしを始める。
個性的なアパートの隣人、大学のフィッシングサークル仲間らと触れ合ううちに東京での生活にも慣れていくが、そんなある日、卯月は高校時代に憧れていた山崎(田辺誠一)と再会する。
◆感想
・大袈裟なストーリー展開がある訳ではないが、好きだった山崎先輩を追って、武蔵野大学に頑張って合格した卯月を演じる松たか子さんの、今と変わらない初々しさが良い。
・卯月が北海道から上京するシーンでは、”本当のお父さん”が、お父さんを演じているのも、何だか良いなあ。
・卯月が映画館で観ている「生きていた信長」もアクセントとして、効果的である。
ー 良く見たら、信長を江口洋介が演じている。「生きていた信長」も映画にしたら面白そうだなあ・・。>
<自分が、大学に入学したころのドキドキ感を思い出してしまった作品である。私が卒業した小学校にも、”武蔵野”と言う名前が付いていたなあ‥。(遠い目)>
初々しい!かわいい〜!
劇中劇が長い〜!ここで観るのやめようかと思った!
不満はその点くらいで、何も起こらないのに眺めていられます。30代半ば以上限定ですが笑
90年代のリアルさがまんまで、そこが素晴らしいなと思いました。登場する大学生がすごく大学生で、たまらなくよかったです。
今の映画は大学生を20代後半が演じるようになったからでしょうか?大学生が大学生らしくない!
これは初々しい感じが全面に出ていて、こんな感じだったなと懐かしくなりました。
ラストはここで終わりなのー?!という感じでしたが、よかったねぇぇー!とおばちゃん嬉しくなりました。
憧れをパワーに出来るのって素晴らしいですね。私にもそんな才能欲しかったな。
しかし、うまくいったのは卯月がかわいいからだと思わずにはいられませんが、不器用な上京したての大学生が自分なりに奮闘してやっていく姿は心が暖まり応援したくなりました。
90年代いいな、あの時代よかったなと思える映画でした。
松たか子のプロモーションビデオ
冒頭の見送り、さらには桜吹雪と過剰な演出。 慣れない都会で懸命に大...
わざとらしさが目に付いた
出た!岩井俊二
始まりの予感
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