「こんなに嫌な めでたい日」エレファント pomiさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなに嫌な めでたい日
高校生の日常を単純に描いた前半。
ベートーベンの「月光」にのせて、ただ1人の生徒を追うだけの映像は、ほんとに素朴で、つまらなくて、でも、世界観にのめり込んでいってしまうような、不思議な時間だった。
まるで自分が、そこの学校の生徒の1人であるかのような気がしてくる。
ラスト15分の為に、前半の全てがあるのだと感じた。
役者が高校生の中からオーディションで選んだがゆえに、とてもリアリティのある空気だったなあ。
それにしても、Alex frostの表情がたまらなかった。
とても悲しそうで、ぼんやりとして、気が弱そうな顔つきなのに、淡々とした表情で、銃を撃ちかます。そしてラストの、Eeny meeny miny moe。ものすごく怖い。でも、何故かとても好きだった。
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