「一人一人が感じるささやかなことが。」エレファント redirさんの映画レビュー(感想・評価)
一人一人が感じるささやかなことが。
エレファント、て、そういうことなのかな、
高校生、家族、教員、スクールカフェテリアのスタッフ、
ひとりひとりに固有の人生があり悩みや問題があり、日々、いや気分になったりいやな気分にさせられたり、そんなことの連続。生きていけなくなるほどのことにも人を殺したくなるようなことにも傍目にはそうとは思えないような小さな日常の中の不快、ストレス、イライラ、悪戯やいじめ、悪口、軽口。傷ついたり傷つけたりの積み重ねが、、乱射事件とか無差別殺傷とか、自殺とか、そう言うことにつながっていく危うい世界に否応もなく住んでいる。そういうことなんだなとよく理解する。少年というにはあまりに大人に近くあまりに幼稚でナイーブ(ばか)な子が、ベートーベンのエリーゼのためにを弾き、月光を弾き、Fワードを叩き尽ける、それだけではおさまったかも知れないことが、現代の現在状況ではおさまりつかない、ナイーブ(ばか)な世界にその危険なジャングルに日々繋がれて生きていることを教えてくれる作品
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