「"キスも知らない17歳が、銃の打ち方は知っている"」エレファント ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
"キスも知らない17歳が、銃の打ち方は知っている"
カンヌ国際映画祭でW受賞しとこともあり、前から気になっていた作品を鑑賞した。
この作品のストーリーからわかることは、"いかに平凡の中に突如として現れる非凡が恐ろしいか"ということだと思う。映画の前半からは予想もつかない後半の激しさ、エリーゼのためにがこれ程悲しく聴こえることは無いように思える。実際に起こった事件を題材にしているということで、ガス・ヴァン・サントも役者をあまり使わないなど、リアリティをかなり追求しているのがわかる。
一番のこの映画の見どころは演出だと思う。あえて一人ひとりをカメラで追うだけではあるが、全体を通してその日がどうゆう状態だったのかがわかるようになっている。
ジョンが主役となっている理由は危機をいち早く察知したからなのか、ガス・ヴァン・サントがElephantという題名に込めた想いなど、考える程味わい深い映画であることは間違いない。
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