「恩寵」ドッグヴィル takuさんの映画レビュー(感想・評価)
恩寵
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ドッグヴィル=犬の街 つまり人間は存在するがそこに理性はなくただ本能だけが存在する街ということ。
ドッグヴィルの人々はグレースを異分子として自分たちの都合のいいように奴隷として扱う。首輪をつけられたグレースはまさしくその姿だ。
トムはグレースに対し「愛している」や「助ける」と言っているが、いざ人々から自分が責められそうになると全てをグレースのせいにする偽善者である。
グレースはもし自分が人々と同じ立場だったら自分もそうなってしまうかもしれない。だから人々を許すのだと。
しかし、それは傲慢だと父親に言われる。
自己を犠牲にして相手を許したからといって相手は何も変わっていない。時がたち再び同じ過ちが繰り返されるだけである。ならば悪事を働いたものたちにはその責任をとってもらわなければならない。
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