「自分の中の悪意」ドッグヴィル 赤い彗星さんの映画レビュー(感想・評価)
自分の中の悪意
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理由もわからず逃げてきた女(ニコールキッドマン)をかくまい、徐々に人間の本性を表しはじめる村の人々に対し、嫌悪感しか感じられず、こんな奴ら全員死ねばいいのにって思った。
するとギャングの親玉がやって来て、ニコールキッドマンの判断で皆殺しになってしまったのを見て胸がスッキリしている自分に気付かされた。
数日前に「スリービルボード」を見て、怒りの被せあいはよくないって思ったばかりなのに、真逆の感情が自分の中に表れて嫌な気分にさせられた。
この作品を傑作とまでは思わないが、会社や部活、相撲のかわいがり、内ゲバなど閉鎖された組織の中でのあるあるを巧みにあぶり出した作品だと思う。
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