「ダブリンのソウルの叫び」ザ・コミットメンツ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
ダブリンのソウルの叫び
アイルランドのダブリンを舞台に、マネージャーを自負する青年が集めた若者たちにより結成されたソウル・バンド「ザ・コミットメンツ」が成功し、やがて崩壊するまでを描いたアラン・パーカー監督の青春群像劇。演じているのは本物の若手ミュージシャンなど、ほとんどが無名の俳優のようだが、全員なかなかの好演だった。当然ながら音楽と歌が素晴らしく、楽屋裏はゴタゴタしてるのに舞台に上がればソウル・バンドとして見事に一体になってしまう。でも、だからといってそれがゴタゴタを解決するわけではない……というのがなんとも言えぬリアリティ。またベテランのサクソフォニストがマネージャーの両親に語るエルビス・プレスリーのエピソードが印象的だった。ほろ苦い結末もとても良い。
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