「さすがアランバーカー監督」ザ・コミットメンツ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
さすがアランバーカー監督
手際良くまとまっている
初老のトランペッター役以外ほぼ全員がロケ地ダブリンの素人
彼ら彼女らに映画の神様が降りてきて輝いていくのがハッキリわかる
黒人は一人も出てこない
それでもブラックミュージック好きも納得できる出来栄え
白人が何故にソウル?
劇中にこんなセリフがある
アイルランド人は欧州の黒人だ
ましてやダブリン生まれだ
胸をはって俺達は黒人だといおう
ソウルはセックスのリズムだ
工場のリズムでもある
労働者階級の音楽なんだ
本作の17年後
アメリカでキャデラックレコードという映画が製作される
ビヨンセがエタジェームス役ででてくる
この映画のラストシーンは、ブルースの全盛期をとうに過ぎたマディウォーターが、ロンドンに呼ばれ飛行機から降り立つシーンで終わる
その大スターを迎えるような歓迎にたまげる
そのシーンに本作はつながっているのだ
本作はただの青春物語の映画では終わらない
ソウルミュージックは人種を超えて、大陸を超えて、時間や世代を超えて、クロスオーバーして行くのだ
それを訴えているのだ
コメントする