「サスペンス・ドラマ、プラス・ロマンティックストーリーの古典の様な」三十九夜 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
サスペンス・ドラマ、プラス・ロマンティックストーリーの古典の様な
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知り合った女性がいきなり殺されて、主人公ロバート・ドーナットは殺人犯の疑惑を帯びての真犯人探しの旅路劇。途上、列車内で偶然に知り合った美貌のマデリーン・キャロルと、途中からは手錠で繋がれた状態での逃走撃は、映画的で実に面白く、後年の数々のドラマのモデルにもなったか。
犯人に撃たれたが、泊めてくれた奥さんが渡してくれたクリスチャン旦那の外套胸ポケットにあった聖書で命が救われるとのエピソードも、ヒッチコックらしく小道具が効いていて上手い。
男の言うことを信じてなかった女性が犯罪グループの会話を聞いて、心を開き寝入っている男に毛布かけてあげて、一緒に協力して機密漏洩阻止に動く展開も上手い。そして、最初の劇の内容描写が、最後の謎解きの鍵になっていたのも、お見事と思った。最後の仲良く握り合った手を示して終わるのもお洒落。
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