劇場公開日 1999年5月1日

「問題提起としてはアリだと思う。」39 刑法第三十九条 まおさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0問題提起としてはアリだと思う。

2017年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

心身喪失のため刑が軽くなるのは、本当に正しいのかという問題提起をしている映画。確かに悲惨な事件を起こす犯人は、その人のもともと持っている凶暴性や欠落した良心など、普通の人間の感情ではわからない何かを持っているように思う。
更生をするという目的で刑務所に入っても、その猟奇的な部分が治るとは思えない。その上で、殺人などの悲惨な事件を起こした犯人を中途半端な状態で世の中に戻してしまって良いのか。
被害者やその家族は、きちんと裁かれていないその状況では、気持ちの持って行き場がなくなってしまうのかもしれない。

七星 亜李