「去勢は断る」猿の惑星 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
去勢は断る
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猿と人間の立場を倒置させることで、実際の人類の行動様式を猿にさせることで、人類のあり方を第三者的に皮肉も込めて描く。ラス前に再倒置、博士を縛り、ジーラにキスを求めた時の猿のリアクションは楽しい。
人類が自制がきかずに滅びたのであれば、真理を知る自由を奪い、教理と秩序を保守した博士は正当化されるべきであろう。英雄としては描ききれないのは、自由を愛する視聴者、人類として当然のことだが、社会全体としては何れが良いのか?自由と保守の意味も問いかける所である。
古典であり、ツッコミどころは数知れず、失笑するところもある。その辺りは目をつぶる必要はある。されども、博士とのやりとりにおいて、別の星の話だという前提は既に破綻しているように思え、ラストのオチには正直、今さら感を感じた。
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