キャスト・アウェイのレビュー・感想・評価
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よかった
無人島にいても配達物を開封することをためらうくらい真面目なトム・ハンクスで、自分の血液で顔を描いたバレーボールのウィルソンに本気で友情を抱くのも全く違和感がなかった。
折り目正しさは、5年ぶりに出会った恋人に対しても劣情を催さないほどであった。
無人島生活5年を経たのち社会に戻ると何もかも以前と違って見えている感じが、言葉で語らずとも非常に伝わってくる。さり気なく映像で見せるセンスが冴えていた。
死ぬほど大変なのは容易に想像できるのだが、無人島生活やサバイバルはどこか楽しげで、憧れてしまう。
テレビをハイビジョンの42インチからフルハイビジョンの50インチに買い換えたせいか、画面がやたらと鮮明でツルツルしていて、『アンビリバボー』の再現映像みたいに見える。2000年あたりの撮影なのでもうデジタル撮影だったのかもしれない。2015年の今よりも画質は劣るため、現在の『アンビリバボー』が当時の映画水準なのだろうか。もしフィルム撮影だったら申し訳ない言いがかりである。
最後のシーンが何故か印象に残った
最後の古めかしい車に乗った女性が、乗って行きますか?って訊くシーンだけが、なぜか印象に残った。
昔、アメリカのテレビドラマでLOSTというのがあり、(レンタルビデオでも借りられる)、同じように飛行機で墜落したがこちらは何人も助かって無人島?でサバイバルが始まるのであるが、結構面白くて全編見てしまった。それに比べると、キャストアウェイはたった1人なので、ちょっと面白さに欠けるかな。
運がよかった?
無人島でサバイバル。一度ぐらい試してみたい興味のある題材だが、とにかく怪我しまくりで観ていて痛々しい。あんなで4年もやっていけたのだろうか。島を出る決断も無謀に思えてしかたがない。
サバイバルは大変だ
トムハンクス主演なのでみた。
無人島の話かと思って観たら、帰ってきてからの話が強く印象に残る。
本当のサバイバルはあんなに厳しくおかしくなってしまうのがわかった。
無人島にいる間、環境は大きく変わっていた。
無人島という設定で会話が無いのにあそこまで感情が伝わってくるのはすごい。
最後のトムハンクスの語りがよかった。
まだ人生は続いていく
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
無人島の孤独な生活も厳しい。赤い血がついて四年後には色あせて黒ずんだバレーボールすら大事な友人になってしまう。助かる見込みすら見えない状態で、生きるために希望を持ち続けるのは辛い。
だがこの物語はここで終わらない。無人島で彼の人生は終わるわけではなく、彼の人生はその後も続いていく。むしろその後の人生のほうが長いのだ。人生の岐路はあって、どの道を行くのかで大きく変わる。多くのものを失うその道を彼は自分で選んだわけではないけれど、それでも起きてしまった結果を受け入れ新しい岐路に立ち自分の人生を歩まなければならない。その悲しさとやるせなさが残る上手な結末の見せ方だった。
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